戦いに先立って
花粉症は、免疫システムに由来するアレルギー反応の一つである。免疫について書かれた名著の一つに、『免疫の意味論/多田富雄(1993)青土社』がある。免疫学者である著者は本書の中で、「自己って何だろう」という問いについて考える。
免疫系は、「これは自分じゃない!」と認識したものを攻撃する。何が自分か、どこまでが自分かということは、免疫システムによって定められているのだ。そしてこの免疫学的「自己」は、かなりあいまいな存在である。何を「自分じゃない!」と感じるのかは、マジで人による。著者はこのあいまいさを「ファジーな自己」と表現している。花粉症は「ファジーな自己」である免疫システムが「自分じゃない」花粉を攻撃しまくることによって起きる。
免疫が「自己」ならば。わたしは考えた。自己を改革すればいいのではないか。人間的に成長することで花粉症を治せるのではないかと。ここからは実体験に即して、「絶対におすすめしない、花粉症を根性で治すたった1つの方法」をご紹介しよう。