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アートディレクターとゲーム【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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逆に萌える

小学生の僕は、禁じられるほど興味津々になっていきました。あらゆる情報が刺激になり、雑誌やテレビ番組、ゲーセンで得られる情報はくまなくチェックしていたので、ファミコンを持っていないにも関わらず異常に詳しかったです。「アイディアがあって楽しくてカッコいい」。僕にとってゲームは、デザインというものに興味をもたせてくれた大きなきっかけでした。そのなかでも僕が影響を受けたゲームを紹介します。

『ドラゴンクエスト』(1986年・エニックス)

ドラクエのロゴタイプが他のゲームと比べて抜群にカッコ良くて、見ないで描けるようになるくらいに模写しました。ロゴタイプを模写するっていうのもおかしな話ですが、本気で好きになっていたので暇があればノートのはしに描いていた気がします。ファミコンも持っていないのに。

おそらくタイポグラフィに興味をもったのはドラクエのせいです。アルファベットのセリフのつきかた、奥行き、テクスチャなど色々な要素が勉強できる素材でした。鳥山明さんのキャラクターデザインも秀逸で、プライベートではもの凄いゲーマーのすぎやまこういちさんの音楽も理にかなっている。そしてアドベンチャーゲームでヒット作を連発していた堀井雄二さんのアイデア・工夫がストーリーを支えていました。今でもオープニングのファンファーレを聞くと鳥肌が立ちます。

『スーパーマリオブラザーズ』(1985年・任天堂)

ドット絵のキャラクターが可愛くて、算数のノートの表紙の方眼にドット絵のノコノコやクリボーを模写するのを教室で大流行させました。キャラクターの豊富さと少ないドットの中でいかにそれっぽさを出すか、そのデフォルメの工夫を観察しながら模写しました。ヒゲやオーバーオールにもちゃんと理由があるんですよね。キャラクターの魅力に目覚めたきっかけとなったゲームです。

街角のクリエイティブ ロゴ


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