• MV_1120x330
  • MV_1120x330

アートディレクターと生活習慣【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テクノロジーで時間が短縮される

20年くらい前はデジタルの制作とアナログの制作がちょうど入れ替わるころでした。どちらのやり方もできる、ちょっと混沌とした不思議な時期でした。だから両方の良さを何となく理解できます。当時のアナログで作業する場合は何をするにも今のデジタルより10倍くらいの時間がかかっていました。今日お願いした画像の微修正は最速でも明日の夜にしか見られない、しかもポジ、みたいな感じです。だからスケジュールには余裕が見られていて、世の中の常識もそうでした。

情報を集めることがとても簡単になったことが昔と一番違うところだ、と感じています。僕は資料のために雑誌を買ったり本を買ったりすることが今ではほとんどありません。ネットには日々新しい情報や入手困難と思われる古い資料もあったりします。時間とコストが大幅に節約できて企画とアイデア出しに時間が割けるようになりました。おそらくそれは今の新人さんたちも享受しているはずなので、連日徹夜! みたいな生活習慣の改善につながっていると思います。テクノロジーの進化で時間ができたからといって結局ギリギリまでサボっちゃうのであまり変わらない、というのが現実かもしれません。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/10/SplitShire-2305-768x506.jpg

けっきょく最後は体力勝負

私は小学校1年生の時から野球をやっていました。先輩から理不尽なことで怒られたり一見意味のないトレーニングを盲目的にやらされたり、そんなことを平気で受け入れる土台ができていたからこそ、ルーキーの頃は仕事に耐えられていたのかもしれません。なんだかんだ言っても体力と根性で乗り切る! という局面が少なくない仕事なので、生活習慣を整えていざという時に備えるのが大切です。ただ僕は休むのも仕事のうちだと思っています。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP