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「オクジャ」今年の流行語は「オクジャ」で決定だ

シーズン野田 シーズン野田


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オクジャを取り戻す! ただそれだけを演じきっています。灰色の大人たちの中で一人赤い服を身にまといオクジャを探しにいくその姿は、意味や了解や前提をものともしない情熱の塊のように思えます。それは、演出の妙もさる事ながら、アン・ソヒョンが生まれながらに持っている強くたくましい芯なるものと、愛嬌のあるかわいい上島竜兵のような顔付きによるものなのでしょう。

頭の中でずっと『負けないで』が鳴り響いていました。

 

さて、今作の監督は、ポン・ジュノです。なんと彼、ポン・ジュースと一文字違いなのです!!

果汁70%くらいでしょうか。

https://image.rakuten.co.jp/sake-gin/cabinet/shohin02/ponjuice03.jpg出典:楽天市場

しかし、そんな彼の撮る作品はまったく甘くありません。わりと重く暑苦しいテーマの作品が多いです。

「吠える犬は噛まない」(2000)では、子犬を屋上からぶん投げ、「殺人の追憶」(2003)では、実際にあった猟奇殺人を扱い、「グエムル-漢江はんがんの怪物」(2006)は反米をテーマに気持ち悪い生物を金かけてCGで描き、「母なる証明」(2009)では障がい者の善悪を描き、「スノーピアサー」(2013)では、最下層に支給されている黒い寒天みたいなの塊の正体がエグいし、今作に関しては「食肉」をモチーフにしています。

ズシンとくるようなシリアスな作品がわりと多いのです。それでも観てしまうのはコメディタッチで、演出にアイデアが詰め込まれており、華麗に伏線を回収していくカタルシスがどの作品にもあるからです。とてもリッチなエンターテイメント作品でありながらも芸術的です。黒澤明の孫が韓国にいた! と言わしめるのも納得!! 本当にすごい監督です。でもあなた・・・苗字がポンですから!! 残念!!

なんだっけこれ。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/M/MV5BMTUzNjQ4MzYzMl5BMl5BanBnXkFtZTgwMjc4MDA1MzI@._V1_SY1000_CR0,0,677,1000_AL_.jpg出典:IMDb

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