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「オクジャ」今年の流行語は「オクジャ」で決定だ

シーズン野田 シーズン野田


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お話としては、そのスーパーピッグを山奥に住むミジャの家に預け、長いこと放置。するととんでもなく肉質最高の豚ちゃんになっており、ニューヨークの本社へと運ばれるのですが、オクジャは食いもんじゃない! 家族だ! ということで、ミジャが必死に食い止める・・・という流れです。実に明快。ドナドナ。

で冒頭に戻るのですが、とにかくこの映画、少女ミジャの「オクジャ〜!!」という叫びがとても印象的なのです。映画版ワギャンランドと言えなくもありません。ミジャがオクジャを、追いかけて追いかけてとにかく追いかけて「オクジャー!」と叫びまくること、31回。2時間の映画の中で約4分に一回叫んでいる計算です。かつてここまで名前を叫ぶ映画はあったでしょうか。

オクジャー!!

駅伝を見ても、24時間テレビのマラソン見ても何も感じることのないサイコパスな自分ではありますが、ミジャの走る姿には心を動かされました。美少女とは言いがたい顔だからこそ、余計に応援したくなるのかもしれません。「普通の少女を描く!」と言って出来上がった「千と千尋の神隠し」の千尋でさえ、つい色っぽく描いてしまう宮崎駿とは対照的です。

北野武監督作品「菊次郎の夏」の主役の子供のおっさん顔よりは大分マシではありますが、そのかわいくなさが応援したくなるという隙を作っているのかもしれません。いや、かわいいのですけれどね。

テーマは結構ヘビーなのだけれど、それを一人の少女の冒険活劇として仕上げることができたのは、この主役のミジャを演じたアン・ソヒョンの功績だといえるでしょう。なんと彼女、2100人以上の中から選ばれたとのこと。2100分の1です。それだけいると、決め手は深夜のノリに近いのではないでしょうか。

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