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10年後、20年後に再び出会って感動した音楽5選

加藤広大 加藤広大


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music_natsu

Cannonball Adderley『Autumn Leaves』

アルトサックス奏者、キャノンボール・アダレイが1958年に発表したアルバム『Somethin’ Else』のA面1曲目である『Autumn Leaves』、邦題は「枯葉」です。これは良い邦題ですよね。

Reference:YouTube

このアルバムや曲についての逸話やレコーディングメンバーに関しては、ウェブ上でも誌上でも、星の数ほど書かれているので、少し趣向を変えてジャケットの話をしましょう。

数あるレコードジャケットのなかで、1、2を争う程に美しいタイポグラフィを施したのはリード・マイルス。ブルーノートのアートワークを数多く手掛けた人物です。

彼は使うフォントを極限にまで絞り、写真の処理やホワイトスペースの使い方に一貫性を持たせ、ブルーノートのイメージを創り上げました。以下の画像はGoogle検索をかけただけのものですが、並べてみるとわかりやすいですね。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/08/5a2563ecd0029ebb77a54104128778ec-e1501787531604.png

さて、名盤と呼ばれているものの、ジャズをそこまで聴いていなかった若い時分には、良さがわからなかったんですね。

十数年後、音楽バーに通うようになり、ジャズも耳に入って来るようになりました。もちろんこの曲も流れます。しかし、良さがぜんぜん分からない。普通のジャズにしか聴こえない。

でも名盤だと言われている、なぜなのか? なぜ皆がこぞって褒め称えるのか? 実はそうでもないけど、偉い人が良いと言っているから何となくそう思っているだけなのか? と、それが知りたかったのでジャズ関連の本を読み込み、歴史や周辺の時代背景を紐解いて、片っ端から曲を聴いて聴いて聴きまくった結果、ある日ついに勘所を掴み、開眼しました。

ある意味「10年後、20年後に再び出会って感動した音楽」の範疇からちょっと逸れてしまっている気もしますが、分からないことが分かるようになった瞬間の、あの快感を再確認させてくれたという点で、ぜひとも取り上げたかった1曲です。

さて、「10年後、20年後に再び出会って感動した音楽5選」をテーマにいろいろと書いて参りましたが、前回同様締切が迫っておりますのでこの辺で。ありがとうございました。

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