「デスペラード」1995年
カルト的低予算映画の名作として名高い「エル・マリアッチ」の成功を受け、知名度もぐんと上昇した監督のロバート・ロドリゲスが、1,000倍の予算をもぎ取り、満を持して世にはなった「マリアッチ3部作」の2作目が、「デスペラード」です。
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はい。予告編をご覧になればお分かりになるかとは思いますが、馬鹿映画ですね。もう最高です。
「エル・マリアッチ」の制作費が7,000ドルですから、その1,000倍、7,000,000ドルもの金額が投じられ、次作は1,000倍のクオリティになったのか言えばそうではなく、出来上がったのは「エル・マリアッチVer.2」とも言えるような、ファンの期待を裏切らない最高傑作でした。
両作品とも話の筋は単純で、敵役に恨みを抱いている主人公が、ギターケースに武器を詰めてぶっ放しつつも、なんと偶然出会った美女と恋に落ちる・・・・・・という話でして、「札束・銃弾・良い女」と馬鹿になって観れる映画の条件を並々と注いだテキーラのように湛えています。
ですので、内容に関して「◯◯の影響を受けて〜」などと解析し、難しいことを言うのは野暮というものでしょう。馬鹿映画を観るときの正しい作法は、自分も馬鹿になって観ることです。
「うひゃー!」とか「ぴゃー!」とか言いながら、ポップコーン片手に鑑賞するのがおすすめです。
余談ですが本作のサントラは、紛うことなき名盤です。一本筋の通ったまさにデスペラードな楽曲群とともに、映画をお楽しみくださいませ。