ダッフルコートのブランド3選
ピーコートと同じく、海軍、猟師の外衣として生まれた外衣だが、こちらはなぜかイギリス発祥のブランドが定番のものとして挙げられている。
1. GLOVERALL(グローバーオール):一着あたり¥70,000~
英国国防省の委託により、終戦後に不要となったダッフルコートを販売したところ即完売したため、自主生産に踏み切り開業した。軍服をファッションアイテムのひとつまで昇華した英国の老舗ブランド。
2. MONTGOMERY(モンゴメリー):一着あたり¥80,000~
ダッフルコートを愛用していた、ノルマンディ上陸作戦の総指揮官・モンゴメリー元帥がブランド名の由来。素材や縫製を見直して、タウンウェアに仕上げたWINDSORというモデルが有名。
3. GRENFELL(グレンフェル):一着あたり¥140,000~
著名な探検家兼医師でもあるウィルフレッド・グレンフェル卿が名前の由来。彼が極地探検のための「防水・防風機能を備えつつ、湿気を外に逃がし、かつ軽量な素材」とリクエストしてできた、グレンフェル・クロスを用いてコートをつくったことが始まり。現在のエリザベス女王より承った、英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号をもつ。
年齢を重ねて着こなしていくコートだからブランドものを選んでほしい
今回いくつかの海外ブランドをおすすめしたが、これらは専門店を国内に構えていない場合もあり、セレクトショップに納入されているケースが多い。ZOZOTOWNなどで検索をかければ展開店舗がわかるのでチェックしてもらいたい。
しかし、ネット上での購入はおすすめしない。というのも、アウターはインナーによってもサイズ感が変わり、ウールの質感も確認できないため、店舗で実物を試着検討すべきだと思うからだ。特に今回は「ずっと着られる一枚」を推しているため、安易な決断は避けたい。また上質なスーツや服でもサイズが合っていないと不格好に見えてしまう可能性があるので、店員に相談した上で自身にぴったりの一着を見つけてもらいたいのだ。
今回おすすめしたピーコート、ダッフルコートは流行に左右されない、歴史ある型だ。軍服の機能性、時代によるファッション性が調和した「本物感」のあるものともいえる。年齢を重ねるごとに、身体にしみ込んでいった自分自身の歴史を、冬の一着で表してみてはいかがだろうか。きっと話題のものよりも、今のあなたの心に寄り添い、身体になじむ一着を見つけることができるだろう。