突然だが、私は喫煙女子である。
タバコを吸い始めたのは大学2年の春休みで、キャスターマイルド5ミリを愛飲していた。喫煙を始めた理由は2つ。両親が喫煙者という環境要因からと、某怪盗漫画のひげガンマンのスモーカーぶりに憧れていたからだ。しかし現代、街では所定の場所でしかタバコを吸えず、電子タバコアイコス(iQOS)も流行し、私の周りの愛煙家たちもタバコを手放し始めている。
それでもなぜ、私はタバコを断ち切ることができないのだろうか。
「仕事やっているからやめられない」というのは、もっともらしい言い訳
タバコをやめられない理由はひとえに、「断ち切る理由がない」からだ。もう少しかみ砕くと、以下のような理由があがる。
- 仕事の合間の気分転換や、考えをまとめるため
- 口が寂しいときに、間食代わり
- 夜眠られないときに吸う
- 酒を飲んでいるときのお供
- タバコミュニケーション(※)による人との共犯関係の提携
※仕事場などの喫煙所で、休憩時にタバコを介してやりとりするコミュニケーションのこと。前職の社内人事の噂はここで手に入れていた。
以上の5点は、喫煙者の典型的な言い分だろう。大抵の場合、特に女性は「いつでもやめられる」と言っている人が多く感じられる。
しかし「タバコをやめた」と言う人ほど飲み会などで喫煙者にタバコを欲しがる。いわゆる“もらいタバコ”だ。要は、元でも現でも喫煙者はタバコに依存してしまうのだ。そう考えると「仕事やっているから、タバコをやめられない」というのは、万人を納得させるための言い訳のように感じる。
では、本当の依存の理由はなんだろうか。悶々と悩んでいると、ヘビースモーカーの友人から名言が飛び出した。「俺はタバコを愛しているから、いつでも吸いに行きたい」と。