塀の中の懲りない面々と、塀の外の登場人物たち
プリズンブレイクシリーズを彩る個性豊かな犯罪者と犯罪者予備軍たちを、さらっと紹介してみます。詳しく書いていきたいところなのですが、なんせ4シーズン+オマケなので、登場人物が多い多い・・・。ですので、箇条書きでいかせていただきます。
マイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)
本作の主人公であり、甘いマスクのハンサムガイ。IQも200近くある天才で、潜在制止の機能障害という脳の先天障害を持つ、まさに中二病を体現したかのような30歳。兄バローズを助けるため、自ら企画立案した脱獄アイデアと、彫りに彫ったタトゥーを準備して自らも銀行強盗を起こし、刑務所に収監される。
リンカーン・バローズ(ドミニク・パーセル)
マイケルの兄。大統領の弟を暗殺した犯人として、フォックスリバー刑務所に収監されている。口癖は「マイケーーーーール!」「エルジェーーーーーイイ」。
怒りの沸点が非常に低く積極的に厄介事を引き起こしていくタイプで、特に弟や家族のことになると我を失い「いや・・・お前が動かなければ解決してたのに・・・」というシーンも多々ある猪突猛進型タフガイ。
サラ・タンクレディ(サラ・ウェイン・キャリーズ)
フォックスリバー刑務所に勤務する女医で、州知事の娘という真面目な役柄かと思いきやモルヒネには目がない生粋の薬物中毒者。育ちの良さとは裏腹に、いざというときの後先考えない行動力と胆力は並み居る罪人の相手をして培われたものなのか。案の定マイケルとアッツアツになり、シリーズ通してさまざまな事件・事故に巻き込まれる悲劇のヒロイン。
フェルナンド・スクレ(アマウリー・ノラスコ)
妙につやつやしてぷりぷりしたプエルトリコ人で、マイケルの同房者。脱獄メンバーのなかでは気のいい奴だが、恋人であるマリクルーズのこととなると話は別。お調子者でオチャメ担当。
ベンジャミン・マイルズ・フランクリン(ロックモンド・ダンバー)
通称シーノートと呼ばれている元軍人。イラク駐留時には様々なモノを調達しており、大人の事情で逮捕されフォックスリバーに刑務所に収監された。現在もその経験を活かして刑務所内でさまざまな物資を融通している。家族にバレるとマズいので、刑務所に入っていることは言っていない。
セオドア・バッグウェル(ロバート・ネッパー)
刑務所内でもひときわ異彩を放つホモで、通称ティーバッグと呼ばれている。幼女と少年6人を◯◯して◯◯した罪で終身刑となり服役している極悪人ながらも、どんな境遇にあっても「なんとかなってしまう」悪運を持ち、いかなる環境でも生き抜く力は全登場人物の中でも随一。
ブラッド・ベリック(ウェイド・ウィリアムズ)
フォックスリバー刑務所の刑務長でレッド・ロブスターが大好きなマザコン野郎。悪徳刑務官を地で行くその様は、他の犯罪者が可愛く見えるほど。最終的に妙な侠気をみせることで、視聴者には許されたような気がする。
ポール・ケラーマン(ポール・アデルスタイン)
いかにも「ポール」っぽい顔をしたシークレットサービスのエージェントで、レイノルズ副大統領のダーティーワークを担当。殺しから拷問まで、なんでもござれの法に守られた極悪非道ぶりはなかなかのもの。主要人物の周りを殺しまくった割には、なぜか許された感のある不思議なキャラクター。
ジョン・アブルッチ(ピーター・ストーメア)
刑務所にひとりは居そうなマフィアの幹部で、自身が逮捕されるきっかけとなってしまったフィバナッチという人物の居所を突き止めようと新参者のマイケルを脅す日々。
チャールズ・パトシック(サイラス・ウィアー・ミッチェル)
精神疾患からまったく眠れなくなってしまったため、常人にはたどり着けない境地まで精神がイってしまった統合失調症の服役囚。通称ヘイワイヤー。
デイビッド・アポルスキス(レイン・ギャリソン)
スリのテクニックは超一流の悪ガキ。たまたま盗んだものが高価だったので重窃盗罪になってしまった。寒いラップを披露するも誰にも相手にされないなど、いろんな意味で可哀想な存在。
チャールズ・ウエストモアランド(ミューズ・ワトソン)
本作で唯一と言っても良いほどの真人間にして模範囚。猫好きに悪い人はいない。長いムショ生活で培った知恵はポタポタ焼きの裏面レベルにして至言。実在した犯罪人、D.B.クーパーなのではと思われているが本人は固く否定している。
マンチェ・チャンセス(ジョセフ・ヌネズ)
スクレの従兄弟で気のいいデブ。ひょんなことから脱獄の手伝いをさせられ、本人も頭数に入れてもらうのだが、その自重ゆえ、脱獄に失敗してしまう。
ヘンリー・ポープ(ステイシー・キーチ)
タージマハルにすべてを賭ける、フォックスリバー刑務所の所長。一見人格者に見えるが、それもすべてタージマハルのためなら脅しも辞さない。
アレクサンダー・マホーン(ウィリアム・フィクナー)
シリーズ中で体術最強の呼び声が高いFBI捜査官。能力は随一だが精神状態がよろしくないのが玉にキズ。ついでに脛にキズも持っている。
ベロニカ・ドノバン(ロビン・タニー)
リンカーンの元恋人で兄弟とは幼馴染の困り顔がチャーミングな弁護士。元カレの無実を証明するために文字通り命を賭して行動する。本作でも数少ない良い人。
ニック・サブリン(フランク・グリロ)
本シリーズでおそらく一番の貧乏くじを引いた男。冤罪者を救いたいというジャスティスを追求しすぎて退場する事態を招いてしまった。
マリクルーズ・デルガド(カミル・グアティ)
スクレの恋人にして、彼を精神的に追い詰め、罪を重ねさせた張本人。
リンカーン・バローズJr(マーシャル・オールマン)
リンカーンが溺愛する息子で「LJ」と呼ばれている。家庭環境が複雑で、ちょっぴり反抗期に入ってしまったため、うっかりマリファナ所持で補導されてしまうなど若者らしい行動が目立つ。殺人容疑を被せられたり監禁されたりと、ある意味リンカーンより大変な目に遭う男の子。
アルド・バローズ(アンソニー・ジョン・デニソン)
マイケルとリンカーンの父、二人が幼い頃、家族を捨てて出ていったと思われていたが、実は家族を守るための行動であったという、海外ドラマにありがちな設定で登場する。
フランク・タンクレディ(ジョン・ハード)
サラの父親でイリノイ州知事。未だに子離れができていないが、それも愛情故の不器用な親父さん。割に合わない結末を迎える。
フェリシア・ラング(バーバラ・イブ・ハリス)
FBI捜査官でマホーンの部下。死ぬ以外で意外な結末を迎えた登場人物のひとり。
ドナルド・セルフ(マイケル・ラパポート)
組織(カンパニー)の撲滅を目標としているものの、どう考えても怪しいアメリカ合衆国国土安全保障省のエージェント。
キャロライン・レイノルズ(パトリシア・ウェティグ)
合衆国副大統領にして、暗殺されたテレンス・ステッドマンの姉。うなるほどの資金力を背景に大統領選に出馬を表明する。目的のためならば手段を問わない鬼畜。
テレンス・ステッドマン(ジョン・ビリングズリー(1)/ジェフ・ペリー(2)
キャロラインの弟で、暗殺されたと思っていたら生きていた。シリーズ通しての「お前生きとったんかい」の第一号。
ウィリアム・キム(レジー・リー)
シークレットサービスに属しながらも、組織の工作員であるアジア系の男。部下に電話をかけて無茶振りな殺しの指示をするのが趣味。
ジョナサン・クランツ(レオン・ラッサム)
米国を影で操る組織(カンパニー)の大物であり黒幕。盗聴が嫌いらしく、最初は筆談でやり取りしていたものの、やがて面倒くさくなったのか雄弁なキャラへ変貌した。
グレッチェン・ルイーズ・モーガン(ジョディ・リン・オキーフ)
組織が生み出した戦闘サイボーグのような女。実際強い。当初はスーザン・B・アンソニーを名乗っていた。
ワイアット・マシューソン(クレス・ウィリアムズ)
少々ボケッとした容姿に似合わず、的確に殺しを遂行するプロの暗殺者。故にシリーズ最強の男であるマホーンの怒りを買ってしまい、拷問の末、魚の餌にされてしまった。
クリスティーナ・ローズ・スコフィールド(キャスリーン・クインラン)
マイケル、リンカーンの母。マイケルのごとく権謀術数をめぐらす切れ者であり本シリーズのある意味ラスボス。得意技はハイヒールによる負傷箇所への打撃。
ノーマン・セント・ジョン(ロバート・ウィスダム)
世紀末刑務所SONAの囚人たちを束ねる麻薬王で、通称ルチェロ。刑務所内では何不自由無い生活をしているものの、脱獄計画に参加することとなる。
サミー(ローレンス・メイソン)
ルチェロの手下のなかで最も力を持っている。表の顔と裏の顔を使い分けつつ、虎視眈々と王の座を狙うが、その夢は叶わずSONAの地に散ることとなる。
ルイス・ガレゴ(カルロ・アルバン)
おそらくその後何もなければシリーズでいちばん幸せな生活を取り戻したアメリカかぶれのセブンティーン。通称マクグレディ。魑魅魍魎うごめくSONAで物資を調達するなど、若いながらも地獄で培った処世術はなかなかのもの。
ジェームズ・ウィスラー(クリス・ヴァンス)
漁師を自称していたが、誰にも信じてもらえなかった哀しき男。カンパニーは彼の脱獄を望み、人質を取ってまでマイケルに依頼する。
ソフィア・ルーゴ(ダナイ・ガルシア)
ウィスラーの恋人。気が強くて跳ねっ返りであるが、健気で器量が良い。ひょんなことからウィスラー脱獄のために無実になって無敵状態のリンカーンと協力しあい、愛が芽生えはじめる。
ローランド・グレン(ジェームズ・ヒロユキ・リャオ)
セルフに連れてこられてマイケルらとスキュラ入手をすることになったスーパーハカー(笑)。彼がいなければどうにもならなかった点を考えると、存在価値は非常に大きいが、用済みとなったらそそくさと退場した悲劇の男。
と・・・。まだまだ居るのですが、大まかな登場人物はこの辺りでしょうか。シーズンごとに登場人物は異なりますが、順を追って見ていれば、どれも個性的な面々ですので「あいつ誰だったっけな?」とはなりにくいかと思います。
さて、次は各シーズンをおさらいしてみます。