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【祝アニメ化】「ジョジョの奇妙な冒険/第4部」に登場するスタンドの元ネタ音楽を全曲解説

加藤広大 加藤広大


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アクア・ネックレス/片桐安十郎(かたぎり あんじゅうろう)

Reference:YouTube

ジョジョの4部では珍しい、救いようのない外道で、最後には岩になってしまう因果応報な敵役、片桐安十郎は、スタンドではなく、その「安十郎」という名前がアメリカの作曲家「Angelo Badalamenti(アンジェロ・バダラメンティ)」に由来しています。

恥ずかしながらこの人のことを知らなかったのですが、調べてみたら「ブルーベルベッド」「ツインピークス」、「ワイルド・アット・ハート」などの映画で音楽を手掛けていた人だったんですね。勉強になりました。マリアンヌ・フェイスフルのレコードにも参加しているそうです。

曲は私も大好きなワイルド・アット・ハートのサントラより「Dark Lolita」です。

バッド・カンパニー/虹村形兆(にじむら けいちょう)

Reference:YouTube

虹村億泰の兄である虹村形兆もまたスタンド使いで、バッド・カンパニーというミニチュア軍隊を操ります。名前の由来は1973年にイギリスで結成されたバンド「Bad Company(バッド・カンパニー)」より付けられています。

バッド・カンパニーは、ボーカルのポール・ロジャースの元に、「フリー」のサイモン・カーク、「モット・ザ・フープル」のミック・ラルフス、「キング・クリムゾン」のボズ・バレルという、有名ロックバンドのメンバーが揃った、天丼とカツ丼、そしてうな丼を同時に頼んだような、非常に味付けの濃いメンバーで構成されたスーパーバンドでした。

曲は1974年にリリースされたデビューアルバム「Bad Company」より、ポール・ロジャース作の「Rock Steady(ロック・ステディ)」です。

レッド・ホット・チリ・ペッパー/音石明(おといし あきら)

Reference:YouTube

ライトハンド奏法ができるギター少年で19歳の音石明の電気を操るスタンドの由来は、お馴染み、「Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)」に由来しています。第4部が「少年ジャンプ」誌上にて公開されていた時期は、1992年から95年なので、当時のギタリストは現在のジョシュ・クリングホッファーではなく、ジョン・フルシアンテか、デイヴ・ナヴァロのどちらかでしょう。

曲の方は、個人的に好みなジョン・フルシアンテ在籍時のライブ映像より「Scar Tissue(スカー・ティッシュ)」を選曲してみました。聴いていて思ったのですが、音石くんの好みとは違うかも知れません。でも名曲です。

余談ですが、良く似たバンドとして「チリ・ウィリ&ザ・レッド・ホット・ペッパーズ」というバンドがかつて存在していました。こちらは、知名度・曲調は違えど素晴らしいカントリー・ロックですので、機会があればぜひ聴いてみてください。

ネズミ/ラット

Reference:YouTube

第4部ではねずみもスタンドを繰り出します。刺さるとその部分が溶けてしまう毒針を撃って来るという、非常に嫌な感じの攻撃をするスタンド「ラット」は、その名の通りアメリカのバンド「Ratt(ラット)」が由来になっています。

作中では、小さいネズミが操るスタンドの元ネタとなってしまっていますが、当のバンドはモンスター級で、全世界で3000万枚以上のアルバムセールスを記録しています。3,000万枚というと、あまりの多さにイメージが湧きませんが、例えば、レコードジャケットを3,000万枚横に並べていくと、その長さは約9,000kmになります。もっと分からなくなりました。

紹介させていただいた曲は、1983年リリースのファーストアルバム「Ratt」より、「Walkin’ The Dog」です。しっかりとネズミも映ったジャケットが、スタンドの元ネタだと主張していますね。もっとも、作中のねずみはこのジャケットのように可愛くなく、かなり恐ろしい顔をしていますが。

街角のクリエイティブ ロゴ


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