All the world’s a stage,And all the men and women merely players
この世は舞台、人は皆役者。 (シェイクスピア)
ミュージカルの本場ウエストエンド
ニューヨークのブロードウェイと双璧をなすミュージカルの本場ロンドンのウェストエンド。ウェストエンドは、ロンドンの中心に位置する劇場が集まる地域の総称。政治のウェストミンスター、経済のシティ、娯楽のウエストエンドなんていわれたりもします。
エロス像のあるピカデリーやチャイナタウンのあるソーホー、マーケットのあるコベントガーデン周辺に約50の劇場があり、毎年世界中から大勢の演劇ファンが集まります。一つの場所にかたまっているので、一回の旅行で毎夜の観劇が可能です。
お勧めミュージカル
まずはロンドンのミュージカルで最長のロングランを誇る超定番「レ・ミゼラブル」。パンを盗んで投獄されたジャン・バルジャンの波乱の生涯を描きます。
続いて子連れにお勧めなのは、イギリスで大人気の作家ロアルド・ダールの作品二つ。「チャーリーとチョコレート工場」と「マチルダ」。特にマチルダは少年少女の元気良い歌・演技に圧倒されます。
また日本でもお馴染みの作品「オペラ座の怪人」「ライオンキング」「CATS」「Sound of Music」「ウィキッド」などを見て違いを楽しんだりするのも面白いと思います。実際、「オペラ座の怪人」や「CATS」などはウエストエンド発のミュージカルですから、本場を味わうのも楽しいはず。
最後に英語が出来る人も何言ってるか分からないと言われるスコットランドの方言で有名な「ビリー・エリオット」。エルトン・ジョンの音楽と軽快に踊る少年のダンスは言葉が分からなくても引き込まれます。
チケット購入法
まず前提として、劇場は席によってかなり金額が異なります。上記写真は「オペラ座の怪人」の座席ですが、BALCONY(バルコニー)、GRAND CIRCLE(グランドサークル)、ROYAL CIRCLE(ロイヤルサークル)、STALLS(ストール)とあります。そして、真ん中か端か、ステージから近いか遠いか見やすいかで値段が£22~£71とかなり違います。
なので、チケットが幾ら安いかではなく、どの席で見たいかを考えて買うのがポイントです。
次にチケット購入方法ですが、お勧めは劇場のホームページで予約購入するのが確実です。人気のミュージカルであればあるほど、当日や一週間前での購入は難しくなります。なので日程が決まれば、早目に予約するのが良いでしょう。 またTKTSなどの当日券を半額など割安で販売してる所もありますが、人気のチケットはなかなか手に入りません。
予算に限りがあり、席は遠くてもミュージカルを沢山見たいという方はバルコニーの末席チケットを買う。逆に折角だから良い席で見たいというのでしたら、高くても良い場所を買うのが良いでしょう。また、その時ごとにイベントや特別割引などもあったりするので、ロンドンの知り合いに聞いたり、グーグルなどで検索するのも有。例えば、夏はキッズウィークというのがあって、子供料金が無料で劇場に行けました。
プレシアターメニュー
腹が減っては戦は出来ぬ。
劇場に行く前にはレストランでのプレシアターメニューがお勧め。多くの劇場に近いレストランは、プレシアターメニューを用意してます。早い夕食の時間帯で観劇に間に合うよう準備されてますし、値段も普通のディナーコースより安目。大体、2コース(前菜+メイン)か3コース(+デザート)で提供されます。人気レストランは要予約。(因みに、ソーホーエリアはラーメンブームでラーメン屋も増えていますし日本食レストランも多い地域。ロンドンで日本食を食べたくなった方はそちらへ)観劇の前に思わぬ感激があるかも知れません。