私は思わず叫んだ。そこで目にしたのは、ひどい顔をした息子だった。大量の目ヤニで両目がふさがり、その目のわずかな隙間から、頬やこめかみに涙が流れ、おまけに鼻水まで垂らしている。台風が顔面を直撃した後のような顔。窓の外の爽やかな晴れ空とのギャップが凄すぎた。
これは「目が見えない」と叫ぶはずだ。乾いた目ヤニが糊のようになり、上下のまつげをガチガチに固定。開けようにも開かない。まだ4歳で、日本語表現が時々可笑しい息子だが、今回は、その彼の言う通り。「目が開かない」というのは正しい表現だった。
さて、どうしたものか。こういう時、私は急に冷静になるタイプだ。そして頭の中にToDoリストが浮かぶ。
① 目ヤニ除去
② 朝ごはん
③ 幼稚園に連絡
④ 眼科 そこでの判断で再度幼稚園に連絡
OK。じゃ、ミッション遂行に移ろう。