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闘う母さん 流行り目編【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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ある朝のことだった。いつものように朝ごはんの支度をしていると、寝室から泣き声が聞こえる。さすがに子どもたちももう4歳と2歳なので、乳児のように泣いて起きてくることは最近では滅多にない。どうせ怖い夢でも見て、まだ寝ぼけているんだろう。とりあえず放っておく。母さんの朝は忙しいのだ。

それでも、まだ泣き声は続く。それも、どうやら兄貴のほうらしい。やれやれ、4歳児が一体どうしたんだい。手は豆腐を切りながら、耳は寝室に向く。すると、泣き声はだんだん怒鳴り声になる。

「ママ! めがみえない! めがみえない!!」

はああ?? 目が見えないだって? こんなに外も明るいのに、見えないなんてことがあるかいな! アイツは寝ぼけているにちがいない、との確信を深めつつ、ひとまず豆腐を小鍋に流し込み、私は寝室に向かった。すると・・・

 

「あ~~~!!!!! 動かないで! 動かないで! 待ってて! 待ってて!」

 

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