では、1分で自己紹介と志望動機聞かせてくれますか? 最初は・・・体育会マンさんお願いします。
・・・。
ん、どうしました?
・・・ちょっとすいません、二日酔いで頭ぼーっとしてて。次にしてもらっていいですか。
え? え、ああ、はい。
(この人逸材すぎる)
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こんな感じで、彼は究極のマイペースマンでもありました。みなさんご存知の通り、私は翻弄されまくる人生を送っています。だからなのか、自然と“マイペースな人”に魅力を感じてしまうようです。友達にマイペースな人の魅力について語ったら、「はるのん、だからダメ女(だめじょ)なんだよ。」と可哀想な目を向けられました。今でも、その時にできた深い傷跡は私の心に残っています。
彼とは帰り道が同じ方向だったこともあり、連絡先を交換し、近いうちご飯に行こうということになりました。先日OBに告白したものの即振られるという苦い経験をした私は、季節はずれの春がやってきそうな予感に胸が高鳴っていました。やばい、就活ラブきた。就活最高。こんな素敵な人に会える就活も捨てたもんじゃない・・・! 完全に自分に酔っていました。
そしてご飯当日。港区でも、中央区でもなく、大学生らしい街(?)で待ち合わせ。OBに翻弄されまくっている私は、彼からにじみ出る大学生らしい雰囲気が久々すぎて、甘酸っぱい気持ちでいっぱいになっていました。そうそう、こういうのがしたかった。私には何もかも満足に感じられました。
私の心は完全に体育会マンに奪われ、自分でもちょっと気持ち悪いくらいに“恋する乙女”になっていました。