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何度でも見たくなる音楽映画の演奏シーン3選

加藤広大 加藤広大


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「僕のスウィング」

「ラッチョ・ドローム」や「ベンゴ」など、ロマ・ジプシー関連作品を撮り続けているトニー・ガトリフの2002年作品で、原題は「Swing」。この「Swing」は、ジプシー・スウィングや言葉自体が持っているイメージから来ているものでしょうが、付けられた邦題は「僕のスウィング」、多くの音楽好きは「僕のって何だよ!」と突っ込んだことでしょう。

Reference:YouTube

本作、演奏者のもうほぼ全員がとてつもない技量であり、というよりは、主人公の男の子、マックスにギターの手解きをするミラルドを演じるのが、伝説のジプシーギタリストでるジャンゴ・ラインハルトの正統後継者と言われているチャボロ・シュミットその人なので、その時点でレベルの高さは言わずもがなですな。

10歳のマックスは夏休みの間、お婆ちゃんの家に預けられるんですけど、その街の酒場でギターを弾いていたミラルドの演奏にすっかりハマっちゃうんですね。で、「僕もギターがやりたい!」と同じ形のギターが欲しくなり、何とか手に入れるんです。けれど、これが滅茶苦茶粗悪なギターで、この「ある衝撃的な出来事から音楽をはじめるものの、最初に手にした楽器がどうしようもない」というエピソードだけで、音楽好きはキュンキュンしてしまいます。

そんなマックス少年が、トレーラーハウスを陶酔した感じでうっとりと覗き込むのが、上に掲げた動画なのですが、演奏している全員が楽しそうでありつつも、どこか哀しみを背負っていそうであり、そのうえで技術が完全にネクストレベルなので、もう「とんでもねえな」としか言えないという、とにかく演奏だけでも良いので観てみてください。

せっかくなのでおまけに「ラッチョ・ドローム」でジプシーバンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスが演奏するシーンも貼っておきます。超絶技巧とトニー・ガトリフの映像美をどうぞ。

Reference:YouTube

そんなわけで、「何度でも見たくなる音楽映画の演奏シーン」を少しですがご紹介させていただきました。まだまだたくさんあるのですが、Twitterで補完しようかなと思っていますので、興味があれば覗いてみてください。

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