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「ポルト」評「パターソン」と併せて観るべき、異国の夜の一幕寓話

加藤広大 加藤広大


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と、ひとしきり褒めたところで話を本筋に戻しましょう。本作の監督はゲイブ・クリンガー。本作が長編1作目です。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/4155f7b1cef7e99916f9d73cb0b5d887-e1507751839972.jpg出典:ZIMBIO

パンフレットなどを読み込む限り相当なシネフィルのようで、ちょっぴり取っ付きにくい印象はありますがこれから良い映画、たくさん撮っていくことでしょう。今後が楽しみな映画作家です。

製作総指揮を務めたのはジム・ジャームッシュ。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/9cf4d6d74db1b24c640907bbc70462a7-e1507749909956.jpg出典:IMDb

今年は「ギミー・デンジャー」と「パターソン」が公開されて露出も多かったですね。「ポルト」はゲイブ・クリンガーがアイデアをジムに売り込み、制作が実現したそうです。

主人公のジェイクを演じるのはアントン・イェルチン。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/6775ffe4c2946bbd9f3c306eb653faed-e1507749988252.jpg出典:IMDb

1989年生まれながらも30本を超える映画に出演し、昨年惜しくも交通事故により夭逝ようせいしてしまいました。享年27歳、俗に言う「27クラブ」というやつです。そういえばジム・ジャームッシュの「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」にもアダムのエージェント役として良い味出していましたね。本作でも流石の一言で、本当に本当に悔やまれます。もっと色んな役を見てみたかった。

もう一人の主人公、マティ役にはルシー・ルーカス。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/Lucie_Lucas_2017-e1507750095516.jpg出典:Wikipedia

主に舞台やテレビで活躍していた女優さんで、主役かつ英語で演じるのは「ポルト」がはじめてとのことですが、アントン・イェルチンに負けず劣らず、時に美しく、時に可愛く、時に腹が立つなど、緩急自在の素晴らしい演技でした。

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