世界のクリエイティブニュース

永遠のジャンゴ/Django

1943年のナチス・ドイツ占領下のフランスを舞台に、伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの知られざる物語を書いた「永遠のジャンゴ」、監督はエチエンヌ・コマール。実は私も知られざるジャンゴ・ラインハルトファンですのでこの作品を見逃すわけにはいきません。

基礎知識はそこまで必要ないかとは思いますが、本作はできるならジャンゴ・ラインハルトとは何者なのか、占領下のフランスにおいてジプシーたちの待遇はどのようなものだったのか、またナチス・ドイツにおいてジャズとはどんな扱われ方をしていたのかを大まかに調べていくと、より楽しめることでしょう。私もいくつか気になることがあるので、公開までに色々と資料に当たってみようと考えています。

永遠のジャンゴ
2017年11月25日公開予定
オフィシャルサイト

パーティで女の子に話しかけるには/How to Talk to Girls at Parties

あの「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の監督、ジョン・キャメロン・ミッチェルが1977年のロンドン郊外を舞台にパンク小僧とパーティーで出会った美少女との恋物語を描くと聞けば、ジョン・キャメロン・ミッチェルとパンクというキーワードで既に跳満（はねまん）の私は何を差し置いても観ない訳にはいきません。

そしてなんと、出会った美少女は異星人で、彼女は48時間経ったら星に帰らなければいけないなんて、跳満どころじゃありません役満です。ストーリーもさることながら、ファッションにも注目したいところですね。予告編や写真を観る限りでは、70年代感と現代感を上手くミックスしているようです。エル・ファニングのオーバーサイズのコートも最高にキュートですが、ニコール・キッドマンのパンク姿は圧巻です。本当に50歳ですかあなた。

パーティで女の子に話しかけるには
2017年12月01日公開予定
オフィシャルサイト

希望のかなた/Toivon tuolla puolen／The Other Side of Hope

再び「観なければならない映画」リストを登場させまして、「レニングラード・カウボーイ」でお馴染み、アキ・カウリスマキ監督作品が年末の糞忙しい時期に颯爽と登場です。

流れる音楽も小気味よく、アキ・カウリスマキタッチと言うしか無い予告編に、楽しみを通り越して作業感すら漂いますが、2ヶ月後、私は大絶賛しているはずです。

内戦中のシリアから逃げ出した主人公のカーリドが、流れ着いたヘルシンキで生き別れの妹を探しながら、現在の欧州における難民問題に当事者として直面するという、文章だけで書くと重い話に思えますが、そこはアキ・カウリスマキの比類なきユーモアで、素晴らしい人間賛歌に仕上がっていることを期待しています。

希望のかなた
2017年12月02日公開予定
オフィシャルサイト