3. アンヂェラス
最後にご紹介するこちらの喫茶店は、浅草にある昭和21年創業の老舗『アンヂェラス』。3階建ての大きなお店にも関わらず、土日はかなり混雑しています。
そして今のところ、個人的にどんなアトラクションよりも気持ちが昂るのがここで席に着いている時間なのですが、それはここが川端康成や永井荷風、手塚治虫などの数多くの文豪・文化人が通っていた場所だからなのです! 1人で座ってそっと目を閉じ、彼らがいた時代にタイムスリップするのがたまらない。
看板メニューはこの「梅ダッチコーヒー」。こちら、初代オーナーが考案した当初は裏メニューでしたが、作家の池波正太郎のアドバイスから看板メニューになったというから驚きです。
実はこのコーヒーはちょっと変わっていて、少し飲んだ後に隣に添えられている梅酒を注ぎ足します。すると、ほろ苦さにズシンと深みが増して、アイスコーヒーだけれど大事にちびちび飲みたくなり、「大人の味ってこういうのを言うんじゃないだろうか」と思う飲み物になるんです。中に入っている梅の実もめちゃくちゃ美味しかった・・・。
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アンヂェラス
住所:東京都台東区浅草1-17-6
営業時間:(火~日)11:00~21:00
おわりに
なんだか途中から、文豪マニアのような感じになってしまいました。自己流の喫茶店の楽しみ方としては、ちょっと大人っぽい服を着て、いつもよりお洒落して行くのがポイント。特別に背伸びしている感じが非日常っぽくてウキウキするのです。
大人のコーヒー好きの方たちに比べたらまだまだ喫茶店経験は少ない私ですが、これからも老舗から新しいお店まで、いろいろ開拓してみたいと思います!