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【熱くなれ】今こそ読みたいオトコの漫画3選

加藤広大 加藤広大


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『迷走王 ボーダー』

狩撫麻礼原作、たなか亜希夫作画の、1986年から1989年にかけて「漫画アクション」にて連載された伝説の作品が『迷走王 ボーダー』です。このコンビ、最近では『リバースエッジ 大川端探偵社』でも腕をふるっています。ドラマ化されたのでこちらは馴染みのある方が多いのではないでしょうか?

私、この作品を見て就職するということをやめた。結果、現在煙草銭にも事欠く毎日を送っているくらいには影響を受けておりまして、さらには同じ考えで就職せず、ドロップアウトしてしまった人を、少なくとも5人は知っています。

時はバブル、安アパート「月光荘」の家賃3,000円の便所部屋で暮らす蜂須賀先輩と、無職の久保田、東大志望(後に合格)の木村の3人が、毎回騒動を引き起こす(主に蜂須賀先輩が)物語なのですが、全編に散りばめられたボブ・マーリーにブルーハーツ、RCサクセションにリサ・ライオン、ジム・ジャームッシュにオーティス・レディング、落語に詩、分かりやすい単語を書き出すだけでも、サブカル好きにはたまりませんし、もちろんただのサブカルでは終わりません。

この漫画の萌えポイントと言えば、木村のキャラもなかなかですが、1番を挙げろと言われれば、やはり「神野さん」こと神野アキラでしょう。新宿のロック喫茶の元オーナーで、蜂須賀にサブカルの手ほどきをした人物です。「何とかなっていた」時代の空気とともに、完全にあちら側へ逝ってしまい、ある日蜂須賀と久保田にホームレス姿で発見されるのですが、この無気力さが非常に良い味を出しています。

ぼーっとしながらも、素面に戻れば意外と芯を突くことを言いますし、何なら「ボーダー」という名前を彼らに与えたのも神野さんです。このギャップもまた、萌えポイントのひとつです。

今読んでもじゅうぶん共感できる漫画ですし、むしろ今だからこそ読むべきだと言える側面もあります。Kindleでも手に入りますので興味があればぜひどうぞ。

 

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