男がいて、女がいて、おまけに春
どことなく清々しさを感じさせるこちらのコピーは、1979年、富士フィルムの新聞広告に掲載されたコピーだ。
ものすごく当たり前のこと言っていて、一瞬「で？」と頭にクエスチョンマークが浮かぶ。「このコピーは何を伝えたがってるの？」と。腑に落ちないままもう一度読んでみる。「男がいて、女がいて、おまけに春」。すごい･･･すごいよ！ やっぱり何伝えたいのかよく分からない！ というか「おまけに春」ってなに！？ なにがおまけなの！？ とか思ってしまう。
さらに再び読んでみる。今度は音読で。すると不思議なことにさっきよりすっと言葉が入ってくる。何を伝えたいのかよく分かないのに、なんで言葉がすっと入ってくるのか。それはきっと最後の「おまけに春」という言葉のおかげだからだろう。「おまけに春。だからきっといい出会いがあるよ」と背中を押されている気になる。
