最近行われたアジア最大の広告祭ADFEST。タイのパタヤで毎年3日間通して行われるこの広告祭は、アジアとオセアニア地域国々のみを対象とした広告祭で、地域に根ざした広告に敬意を示しながらアワードが授与されることが特徴です。つまりアジア人によるアジア・オセアニア地域の人々のための大きなイベントなのです。
アジアの国は実にそれぞれが特徴的で、経済発展の差もさることながら文化や宗教、政治など様々な背景をもつ国々が多数点在します。それらの背景を踏まえながら、賞に値する広告を何とするか… 審査員の腕が問われます。さらにADFESTといえば、タイの温暖な気候からもたらされる芳醇で美味しい果物と料理、そして多数の言語に対応した通訳が会場の奥でセミナーをすべて同時通訳してくれます。
今年は53の国々から1110人が参加し、18カテゴリーの賞に3295エントリーあったそうです。度重なるタイ国内での政治不安を乗り越え、まだまだADFESTはその影響力を持続しているようです。日本からのエントリーが毎年多くの賞を獲得するのですが、急激な経済発展に伴い広告業界の急成長が進むインド、インドネシア、ベトナム、中国などの地域からも今後目が離せません。
