春夏秋冬、昼夜問わず、書店に足を運べば「日本の偉人名言集」「世界の偉人格言集」なるタイトルのものが平積みされている。これだけで日本人はどれだけ名言や格言といった類のものが好きなのかがうかがえる。血の滲むような困難を乗り越え会得した先人たちの知恵を自分の人生に活かすことは大変有意義なことである。本当にその知恵を活かしきることができるのであれば、それはつまりロールプレイングゲームでよく見られる「強くニューゲーム」という選択肢を得たに等しい。
やり直しの効くゲームとは違い、人生は一度しかない。しかも人生は案外短いものである。そんな短い人生の前に立ちはだかる、サービス残業・合コンでの敗戦・美容院で前髪を思っていたよりも短く切られてしまった時のあの絶望感・・・など数多の試練を乗り越えるには、先人たちの知恵(=名言・格言)は大いに役立つ。
そこで、今回は「人生に役立つ偉人たちの名言集」をお届け! と、見せかけて読めば読むほど時間を無駄にする「人生にクソほども役に立たない偉人・有名人の珠玉の迷言集」を読者諸君にお見舞いしてやるぞ!!
1. ソクラテス(紀元前469年頃〜 紀元前399年)
出典:Wikipedia
この人とうまくやっていけるようなら、他の誰とでもうまくやっていけるだろうからね
哲学の祖と称される、ソクラテス。そんな大賢者ソクラテスは世界三大悪妻の一人として名を轟かせるクサンティッペを妻としていた。悪妻と呼ばれるだけあり、嘘か誠かクサンティッペのソクラテスに対する愛情表現(=単なる嫌がらせ)は度を超えていた。
それでもソクラテス言う、「ぜひ結婚しなさい」と。なぜならば「よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」からだと。ソクラテスの笑えない自虐ギャグを聞いた人が彼に「そんなにひどい妻なら別れたらいいじゃないか」と聞いてみた。ソクラテスから返ってきた言葉は「この人とうまくやっていけるようなら、他の誰とでもうまくやっていけるだろうからね」というツッコんでいいのか判断しかねる迷言だった。
死刑でこの世を去ったソクラテスさんは、結局最後まで妻とうまくいかなかったと言われている。妻とうまくいかなかったら世間ともうまくいかず、死刑にされたんすかね。