サボる
日常では「授業をサボる」「仕事をサボる」などと使用され、ずる休みをすること、怠けることを表すこの言葉。
この「サボる」とは、フランス語の「sabotage(サボタージュ)」が省略され、語尾を動詞のように変換して作られた言葉です。「sabotage」とは故意に仕事を停滞させる、機械を破壊するなどの労働争議の戦術のひとつです。さらに「sabotage」の語源を辿ると、フランス語で“木靴”を表す「sabot(サボ)」だそう。木靴を使って機械を破壊したことからきているようです。
フランスで機械を破壊していた木靴が、いまではファッションとして2016春夏トレンドアイテムとなっています。オシャレ女子のみなさん、サボを履くときは、労働争議の手段のひとつとして木靴(サボ)で機械を破壊していたこと、そしてそこからサボタージュという言葉が生まれ、日本でよく使われる「サボる」という言葉に繋がっていることを思い起こしてみてください。
ヒステリー
みなさんの周りには、ヒステリーな方は居ますか? そう聞かれると、ほとんど場合、頭の中に思い浮かぶのは「女性」なのではないでしょうか。
「ヒステリー」とは、感情を抑えきれずに激しく興奮したり、怒ったり、わめく人を表します。これはドイツ語「Hysterie(ヒステリア)」からの外来語で、その語源は「子宮」を意味するラテン語・ギリシャ語から来ているのです。ヒステリーが女性によくみられることから、古代ギリシャでは「子宮の機能障害によって引き起こされる症状」と考えられていたようです。また、中世ヨーロッパでは「魔女の仕業」と恐れられていたこともあったそう。現在では研究が進み、女性特有の脳の構造によりヒステリーを引き起こす人が多いと言われています。
とはいえあまりいい印象は与えないので、女性のみなさんはできる限り感情をコントロールできるように頑張りましょう!
4つの語源をすべて知っていた方はあまり多くないと思います。飲み会やちょっとしたおしゃべりの小ネタとして、ぜひ使ってみてくださいね!
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