英語を習得していく中で、新しい単語を自分のものにしていくのはなかなか大変です。使う機会がなければ、やみくもに単語の数だけ増やしても持っていないのと一緒。そして逆に、「事柄」を表現する単語を知らなくても、自分が持っているボキャブラリーだけで説明することは可能です。
「理解するための単語」と「実際使う単語」の仕分けから始めよう
単語のインプットばかりを優先し、“アウトプット”が出来ていない人が意外と多いように思います。調べようと思えばいくらでも調べられる時代なので、覚えるべき単語の数は自動的に膨大な数になってしまいます。
ちょっと立ち止まりましょう。その単語は本当に自分が使いそうなものなのかを考えてみてはいかがでしょうか? 私がおすすめしたいのは「理解するための単語」と「実際使う単語」の仕分けをすることです。
「理解するための単語」とは、意味を知っているだけでいいんです。例をあげるとするなら、私が幼い頃、好んで読んでいた漫画がありました。とある章から、“中傷”という単語が頻繁に使われ始めたのですが(どんな漫画を読んでいたんだ笑)当時はまだ幼く、辞書の使い方(というか辞書の存在すらも知らなかった)も知らなかったので、“中傷”という単語だけを消化しきれず、前後の文と漢字から推測して「なんとなくネガティブな表現」というイメージだけを持ちました。
それからしばらくして辞書の使い方を知った私は、その言葉の意味を引き、現在の理解に至るわけですが、つまりこの単語は私にとって「理解するための単語」であり、実際に自分が使うことはほぼ無いと言っても過言ではないわけです。