地下がクラブ!?
3つ目は、ベルリン在住8年目となる日本人DJでプロデューサーのS.A.L Suzuki氏のプライベートスタジオ。“wahooo.de”という日本人をフィーチャーしたパーティーもオーガナイズしている。ベルリンでは、100平米ぐらいの広いアパートメントに住みながら、スタジオやアトリエを別に構える人も多い。さらにはDIYが基本となっており、自分が好きなように内装やインフラを整えることが出来る。
階段にはアート作品が展示され、誰も使っていない空き部屋も目立つ。各階ごとにはキッチンも付いており、同フロアーの住人同士の共同スペースとなっている。何よりおもしろいのは地下である。
普段はイベントスペースとして貸し出されているようだが、イレギュラーでクラブイベントと化することがある。先日もベルリンの人気中古レコードショップのアニバーサリーが行われており、エントランスはドネーション、ド平日なのに朝の8時過ぎまで音が鳴っていた。
外観に描かれたグラフィティーのおかげで建物自体がアートでクールなのがベルリンらしく、筆者もいずれこういったオフィスが欲しい! と夢が膨らんだが、残念ながらここは3月末で閉鎖してしまうという。
近年の急激な都市開発によって、新しい商業ビルやマンションが次々と建てられ、変わりつつあるベルリン。時代の変化と共に変わらない街などないけれど、残すべきものを間違わないで欲しいと願う。