• MV_1120x330
  • MV_1120x330

編集部おすすめ文庫本ランキングトップ30

街クリ編集部 街クリ編集部


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

11. 『君の膵臓を食べたい』
佐野よる(2015年)双葉社

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81EKy0A6SmL.jpg
出典:Amazon

webサイト「小説家になろう」で人気を集めて書籍化された人気作品で佐野よるさんのデビュー作。2016年の「本屋大賞」で2位。2016年「年間ベストセラー」で5位など様々な賞を受賞しました。主人公の「志賀春樹」がある日拾った文庫本は、同じ学校のクラスメイトである「山内桜良」が書いていることを知ります。彼女のことはあまり知らなかったが文庫を読むことによって彼女の隠していた病気について知ってしまいます。残り余命1年の彼女のやりたいことに付き合ううちに他人と関わりを閉ざしてしまっていた彼の世界が一変していきます。残された時間の中で親密になっていく人間関係を繊細に描いた作品になっていて、泣けるシーンも多いです。2016年には桐原いづみさんによる作画のコミカライズ化、2017年に浜辺美波さん、北村匠海さんがダブル主演を演じる実写映画化もされました。

12. 『ちょっと今から仕事やめてくる』
北川恵海(2015年)アスキー・メディアワークス

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61YGcJWZEOL.jpg
出典:Amazon

大学を卒業しブラック企業に就職してしまった「青山隆」は毎日朝から深夜まで帰れない日々に疲れて切っていました。営業でもよい成績を残せず、ある日電車のホームへ身を投げて自殺しようとしたところをある男に助けられます。派手な服を着たその男は「久しぶり」と声をかけ、青山の小学生時代の同級生と名乗りました。身に覚えはないまま彼との休日を過ごすことが多くなった青山に対して「ヤマモト」と名乗る男は、「今の会社で無理することはない」と青山の疲れ具合を気にかけてくれます。ふと彼の素性を知りたくなった青山はネットで彼の名前を検索すると、彼は三年前にブラック企業に疲れ果てて自殺した男だったのでした・・・。ミステリー要素と、現代の社会の闇がうまく盛り込んである小説で働く大人にこそ読んで欲しい作品です。2016年にはコミカライズ化、2017年には福士蒼汰さん、工藤阿須加さんが役を演じる実写映画化が公開されています。

13. 『まほろ駅前多田便利軒』
三浦しをん(2006年)文藝春秋

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41U4brjaDPL.jpg
出典:Amazon

第135回「直木三十五賞」を受賞した作品。東京都の町田市がモデルになっている「まほろ市」を舞台にしていてまほろの駅前で便利を営む「多田啓介」とひょんなことから一緒に住むことになった多田の同級生の「行天春彦」が登場します。2人が便利屋として、様々な顧客と関わりを持つことでいろんな事件に巻き込まれていきます。犬の散歩やドアの修理など簡単なものから、銃の処分からヤクザとの乱闘まで。面倒くさいことはやりたくないといいつつも、お節介で首を突っ込んでしまうこのコンビから目が離せません。出てくる登場人物のキャラがとにかく濃いので会話するシーンもクスッとしてしまいます。「まほろ駅前番外地」「まほろ駅前狂想曲」とシリーズ化されているので合わせて読んでみてくださいね。また2011年に瑛太さん、松田龍平さんが主演の実写映画化。2013年には同じ役者で実写ドラマ化もされています。

14. 『空飛ぶ広報室』
有川浩(2012年)幻冬舎

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81umothP75L.jpg
出典:Amazon

空・陸・海を守るために働く自衛隊の中の「空」の仕事をする人たちを売り込んでいく「広報室」を舞台にした作品です。グルメ企画を担当するディレクターとして働く「稲葉リカ」が広報室に取材を行う記者として起用されるところから話が始まります。そこで出会った「空井大祐」は、過去に交通事故に巻き込まれたことでパイロットの免許を取り消されてしまった広報班の男性でした。夢を捨てきれずに苦しんでいる男性と思ったことは何でも口に出してしまう稲葉の2人の姿は対照的で見ていてハラハラします。2人の恋と自衛隊の仕事にスポットが当てられている物語です。主人公の空井が周りの先輩に囲まれて成長していく姿や稲葉が失敗を繰り返しながら広報室と打ち解けていく姿も繊細に描かれています。綺麗に飛び立つ「ブルーインパルス」も取り上げているので、戦闘機を好きな方も楽しめます。2013年に新垣結衣さん、綾野剛さんが演じる実写ドラマ化もされています。

15. 『アルジャーノンに花束を』
ダニエル・キイス(1961年)早川書房

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/513XtLW1qaL.jpg
出典:Amazon

主人公は知的障害を持っている「チャーリイ・ゴードン」は、周りの友達のように賢くなりたいと願う青年。近年開発された脳出術を勧められたが悩んでいるうちにある迷路実験で優秀な成績を収めたハツカネズミ「アルジャーノン」と迷路対決をすることに。負けてしまった彼はある脳手術の被験者として手術を受けます。手術は成功しましたが、頭がよくなることによって今まで見えなかった世界が見えてきます。今まで自分を馬鹿にしてきた友人、自分のせいで出て行ってしまった母など事実を知ることでチャーリィの性格はどんどん変わってしまいます。そのうち受けた脳手術の欠点が明らかになってしまいます・・・。何かに憧れを持つことで、何かを失ってしまう様子やみんなと同じじゃなくても誰かを幸せにできるということを教えてくれる小説です。作者の思いがたくさん詰まっており最後の文章に涙する方も多いです。日本でも2002年にユースケ・サンタマリアさんが主演の実写ドラマ化、2015年に舞台を日本にしたバージョンで山下智久さんが主演を演じたドラマ化も話題になりました。国を超えて愛されるベストセラー小説に触れてみてくださいね。

16. 『ジョーカー・ゲーム』
柳広司(2008年)角川書店

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61PUztGWFUL.jpg
出典:Amazon

昭和12年に設立されたスパイを要請するための学校「D機関」。この機関に通う訓練生たちは自分たちのお互いの素性を明かさずに訓令していく特殊な仕組みになっています。この学校に通い育成されたスパイたちがこなしていくミッションにスポットライトを当てたお話です。優秀なスパイとして働く主人公「結城」は50代の男性。小説内でも素性が明かされておらず読んでいる方も主人公の素性を気にしながら読み進めていくことになります。キャラクターたちの見た目や性格にも特徴的で、登場人物たちの頭脳戦がクセになります。続編もあり、シリーズ化されていることから「D機関シリーズ」として愛されている作品です。2009年にコミカライズ化、2016年にアニメ化もされているので合わせて見てみてくださいね。

17. 『池袋ウエストゲートパーク』
石田衣良(2000年)文春文庫

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41ZTC4P338L.jpg
出典:Amazon

第36回「オール讀物推理小説新人賞」を受賞した作品。池袋西口公演近くに住んでいる果物屋の息子「真島誠」が主人公。工業高校を卒業後、果物屋を手伝いながら「池袋ウエストゲートパーク」にて過ごすことが多くありました。主人公は何かと事件に巻き込まれることが多く「池袋のトラブルシューター」とも呼ばれています。様々な事件が彼のもとへ流れ込んできて解決していく爽快感あふれる推理小説です。面倒くさがりながらも困っている人の熱意に負けて依頼を解決していく人情の厚さと周りの仲間たちのキャラクターの濃さもとてもクセになります。事件ごとに章が分けられているシリーズものなので空き時間にさっと文庫本を楽しみたい方にもおすすめの作品です。単行本化やSEや音声がついた動画で読むことができるブック「ムービーコミック」も配信されていて、長瀬智也さん、加藤あいさん、窪塚洋介さんなど有名俳優陣を起用した実写ドラマも話題になりました。

18. 『幕が上がる』
平田オリザ(2012年)講談社

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51TrDTlZcFL.jpg
出典:Amazon

現代口語演劇理論を盛り込んだ青春小説。少女達が演劇にかける情熱を描いた作品になっていて現代の中高生達の言葉使いをたくさん取り入れて演技をしているところにも注目です。部活をやっていくと必ず起きる部員同士の思いや、熱意のすれ違いは懐かしい気持ちにさせてくれます。演劇部の強豪校に所属していた中西も加わり、最後は『銀河鉄道の夜』を題材にした舞台を披露します。演劇の大会のために3年間をかける高校生たちに胸を打たれる青春小説です。2015年に公開された実写映画はももいろクローバーの5人全員が役を演じたことで話題となり、「日本アカデミー賞」「TSUTAYA映画ファン賞」「報知映画賞」など様々な賞を受賞しました。映像でしか表現することができない舞台の情景を作りこんだ映画なので原作小説を合わせて読んでみてください。

19. 『図書館戦争』
有川浩(2006年)メディアワークス / 角川書店

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81B9RXFOUdL.jpg
出典:Amazon

2008年に第39回「星雲賞日本長編作品部門」2007年「本屋大賞5位」を受賞した作品です。2019年の架空の日本を舞台にした話です。図書隊員という本と表現の自由を守るために結成されている組織に憧れる「笠原郁」と図書館特殊舞台堂上班班長の「堂上篤」が主人公です。実際に定められている「図書館法」も取り扱っており見ていて勉強になります。シリーズ化されていて、『図書館戦争』の他に『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』も発売されています。2008年にノイタミナ枠にてアニメ化、2012年にアニメ映画化、2013年に実写映画化もされているほど人気の作品です。実写映画化では堂上篤を岡田准一さん。笠原郁を榮倉奈々さんが演じています。

20. 『イニシエーション・ラブ』
乾くるみ(2004年)原書房

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71hJkcL6oAL.jpg
出典:Amazon

最後から2行を読むで今まで読んでいた話とは全く変わった物語に変化するという不思議な作品。タロットカードの「恋人」をモチーフにしており、恋愛とミステリーを掛け合わせたような話になっています。side-A、side-Bと分かれていて、昭和を代表する曲がタイトルについているのが特徴的です。主人公は、静岡大学に通う「鈴木」。たまたま参加した合コンにて出会った歯科衛生士の「成岡繭子」に恋をします。普通の男女の恋愛が始まるのですがside-Bで2人の関係がびっくりする展開していくところに注目して欲しいです。予備知識を一切いれずに読み進めたいおすすめの小説です。また130万部を越えるミリオンセラーとなっていて、2015年には松田翔太さん、前田敦子さんが演じる実写映画も注目されていました。2005年「本格ミステリーベスト10」にて第6位にランクインしています。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP