友達と1本のジーンズを共有する夏休み / 「トラベリング・パンツ」
私は10代前半の頃、欧米のティーン向け小説、いわゆるYA(ヤングアダルト)というジャンルの本がとにかく大好きで、図書館や本屋で見つけたものは片っ端から読むくらい夢中になっていました。だから本の世界では私はもう何十回も、アメリカのハイスクールライフを送っています。妄想でなら、留学経験豊富です。
さて、そんなYA小説好きの私が特に憧れているシチュエーションを持つのがこの、「トラベリング・パンツ」という作品。「旅するジーンズと16歳の夏」として映画化もされており、本の方は4巻で完結となっています。
この物語にはシリーズ4部作とも共通した軸があり、それは親友である4人の女の子たちがバラバラになって過ごす夏休みに、体型が違うはずの全員にぴったり似合う不思議な1本のジーンズを着まわすというもの。ジーンズは最長1週間で次の順番の人に送るのですが、互いの身に起こった出来事について逐一報告し合うことも忘れてはいけません。
そしてこの互いの身に起こった出来事というのがそれぞれ問題アリでして、それを乗り越えて成長していく彼女たちの姿がまさに、切なくて甘酸っぱい青春! なのです。
ということで私は、今年が学生最後の夏休みでもあるため、せっかくならこのジーンズを友達と着まわすシチュエーションを再現して青春を謳歌したいと計画しています。
実際ジーンズを共有したくらいであんなにドラマチックな夏休みになるのかはわからないですが、何もしないよりはきっと、全ての出来事がちょっと特別な思い出になる気がしませんか?
おわりに
本当は他にもいろいろと憧れのシーンはあるのですが、今回は再現しようと思えばできないこともない、3つのシーンを挙げてみました。ちょっと夢見がちすぎる・・・なんて思いつつも再現してみたら、なんてことのない日常がちょっぴりドラマチックに彩られ、面白くなってくるかもしれません。