曲がりなりにも一人の女性としてこの世に生を受けた人間としては、同族である「女」の持つ、独特の「都合の良さ」に舌を巻き、あげく感心すら覚えることもしばしばです。
ちなみに、男性にとっての「都合のいい女」とは全く別物です。
男性にとっての「都合のいい女」とは一線を画す、「自分の“都合にいいように物事を解釈してしまう”女」のご都合主義の実力は、政治家をも凌駕するのでは、と時折こちらがハラハラするほどです。
ちなみに周知の事実ですが、「相手に合わせて相槌を打つ」などといったモテスキルが世間を席巻しているにも関わらず(あ、韻踏んでるみたいになった)、基本的に「女は絶対に認め(たく)ない」という特徴を持っています。
Case1.「羨ましくない」と言い張る女
本題へ進む前にまずは男性の話から。
男性は、男性同士で話をしている時、例えばその片方が社長だったり大手企業の重役だったりすると、そこですぐに上下関係ができてしまいます。金も権力も「お前は負けだ」と事実を突きつけられた時点で、その力関係は“絶対”となり、半永久的に続きます。
そう、例えその金も権力もある男性が、近年稀に見る“ブサイク男”だったとしても、です。
それでは女性の場合はどうでしょう。
起業して並々ならぬ努力の結果、成功し、都心のタワーマンションで暮らし、SNSではゴージャスな生活ぶりが垣間見えるような、社会的に成功した女性がいたとしましょう。
成功者としての社会的なステータスはあるわけです。あるわけなんですが、ここが女性の面白いところで、受け手の感想や発言が男性とは全く違うものになるのです。
例えば、「あの子めちゃくちゃ稼いでるっぽいね〜。すごいよね〜。結構有名な女優との写真もアップしてるしさ」と、私が言うと、すかさず相手はこう言います。
なんかさ、絶対怪しい仕事してそうじゃない?(→まともじゃない仕事で稼いでいるなら羨ましくないと言いたい)
いやーでもあの子、正直“顔”がさぁ・・・ねえ・・・?(→稼いでいたとしても、見た目が「アレ」だから羨ましくないと言いたい)
本題からものっっっそい外れてるぅ!!
女性は本題から外れたところでも構わずに勝負をします。最終的には自分が勝つように仕向けるのです。タフです。やっぱ女性はタフです。底知れぬタフさを兼ね備えています。
「稼いでいる=地位が上」というごくシンプルな「絶対的」な男性社会に対して、女性社会は総じて「相対的」な社会構造をしています。
いやぁ〜、興味深い。