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大作に飽きたら観てほしい骨太韓国映画たち

加藤広大 加藤広大


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「暗殺」2015年

1930年代の韓国、つまり日本が韓国を併合していた時代を舞台とした抗日映画・・・と書くとこれまた敬遠されてしまいそうですが、

近眼の美少女スナイパーが出てくる

と書くとどうでしょうか。観たくなりませんか?

菅原文太並に銃弾への耐久力が高い超人類が登場する

と書くとどうでしょうか。観たくなりませんか?

この映画、時代設定とは裏腹に政治色がまったく強くありません。正確にはもちろんあるのですが、作品自体が「アクションエンターテイメント超大作(萌え要素もあるよ)」として強烈に立っているので、まったくそんな香りを感じさせないんですね。

Reference:YouTube

併合時代の韓国臨時政府(独立軍みたいなものですね)が、日本の要人と親日派をマトに暗殺を計画します。そこで雇われたのが凄腕の女スナイパー、アン・オギュン(チョン・ジヒョン)と、ちょっと間の抜けた2人の男。

3人は暗殺計画を進めていくのですが、さらに別クチで用意された2人組の殺し屋、そして本作最大の悪役である(なんと日本人ではなく韓国人)、ヨム・ソクチン(イ・ジョンジェ)の「裏切り」が複雑怪奇に絡み合い、ストーリーを編んでいきます。

とにかくアクション、それこそアン・オギュンやヨム・ソクチンの立ち居振る舞いすらも本当に美しく、素晴らしい映画なのですが、なかでもクライマックスの“三越京城店”で繰り広げられる結婚式からの壮絶な銃撃戦は、「このドンパチがずっと続けばいいのに」と思ってしまうほどの甘美さ。ぜひとも体験していただきたいシーンです。

ちなみにこの映画、日本語、韓国語、中国語が飛び交いますが、なぜか日本語はすべてカタコトで話されます。最初は気になって気になって仕方ないかもしれませんが安心してください。すぐにその「気になる」は吹っ飛びます。画竜点睛を欠いていると言われてしまうかもしれませんが、それすらも作品の愛嬌だと思えてしまう大傑作です。

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