その2人の走りっぷりなんですが、これがきっちり美しい！ ベネさんは首の長さと姿勢の良さが野村萬斎的で、まるで走る狂言師。足もバタバタせずスムーズに前に踏み出しており、頭と首の位置も狂言師らしくブレません。
その走る狂言師よりもさらに美しい走りを見せるのがマッツさん。走り慣れていない人のようにアゴが上がり胸が前に出ちゃったりとか、股関節が硬そうに足が大きく踏み出せてなかったりなんてこともなく、やや前傾姿勢でアゴを引き、足の可動域も広そう（当社比）。ちなみにマッツさんは、現在51歳。こんなにしっかりと、なおかつ美しく走れる51歳を見たことがあります？ 私はないです（当社比）。あぁ、もう走るマッツさんだけいつまでも見ていたい。すっと完璧に走り続けていてほしい。
それだけでも充分なのに、ついでを言うとマッツさんの衣装が最高なんです。スーツでもTシャツでもなく、マッツさんおなじみの私服ジャージでもなく、こういうやつ。
マオカラーやカンフー映画の強い達人の様な、体の線が隠れた衣装にグッときます。どんな体してるか分からないけれど、きっとすごい身体能力なんじゃない！？ という期待で体温が上がっちゃって･･･。どんなに鍛え上げた肉体でも、タンクトップとピチピチパンツでグイグイ来られても違うわけです。
