クリスマスは、リア充だと爆発させられて、おひとりさまだと同情されるという、なんとも複雑な日です。聖夜は何をして過ごすか、という質問には慎重に答える必要があります。
そこで今日は、高尚すぎて隙がなく思われ、尚且つ相手を黙らせることができるであろうクリスマスの過ごし方の答えを3つご提案します。本当にどう過ごすかは別として、人にツっこませない答えを用意することで、誰にも邪魔されないホリデーを保証します。
1.「コーヒーを淹れてスウェーデンのお菓子を食べるんだ」
スウェーデンという国は、実はスイーツ大国。シナモンロール発祥の地でもあります。フィーカと呼ばれる「おやつタイム」があり、この休憩時間は家庭でも会社でも毎日欠かしません。
そんなスウェーデンでは、クリスマスシーズンになるとジンジャークッキーを箱買いしたり、各家庭でクリスマスのための菓子パンをこねたり、いつも以上にお菓子の本気度が上がります。……ということは、日本ではあまり知られていませんね。ですから「海外かぶれのワケがわからないヤツ」認定を受けられます。なお、本当にスウェーデンスイーツを食べたい方は、イケアのフードコートで楽しめます。
2.「その日は毎年、ディケンズの『クリスマス・キャロル』を読んで過ごすの」
イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズ。その代表作『クリスマス・キャロル』は出版から150年以上たった今もなお世界で愛され続けている「クリスマス・ストーリー」です。彼はこの作品で世界的な名声を得ました。
そういうわけなのでイギリスの子供なら必ずこのお話を読むのですが、日本人だと本格的な文学少女でない限りなかなか読まないと思います。「サンタコスをしているような低俗な人とは違うのよ」というテンションで伝えることが大切です。
3.「クリスマスはクラシックのコンサートを聴きに行くんだ」
クリスマスとはヨーロッパの伝統ですから、向こうの人々はクリスマスに合った音楽を作ることでお祝いをしてきました。ヨーロッパの人がお祝いや儀式のために作ったのがクラシック音楽の起源です。実は日本でも数多くのクリスマスコンサートが実際に開かれており、この日ばかりは無料のものも多いので、予定がなくて困っている方は本当に行ってみるのもいいと思います。
「何のコンサート?」と聞かれたらすかさず「バッハのクリスマス・オラトリオを聴くの」と返せば、多分「ふーん」と言われて終わると思います。クラシック音楽を学ぶ筆者としては悲しい限りです。
邪魔されないクリスマスを!
こんな風に答えられたら、相手がひとりだろうがカップルだろうが、リアクションをする気が無くなります。ツッコミ対策としては万全です。もしかしてたまにツボにヒットしてしまう人がいるかもしれませんが……自己責任でお試しあれ!