オタクのものだけじゃない! シアトルのカードゲームカルチャー

トゥルーテル 美紗子 トゥルーテル 美紗子


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皆さん、カードゲームショップへ行かれたことはありますか。
東京なら秋葉原、大阪なら日本橋にたくさんショップが並んでいます。この立地からお分かりのように、お店に集うのはシャツをベルトインしてリュックを背負ったような青少年たち・・・つまり誤解を恐れずに言うなら、日本のカードゲームショップはオタクで溢れ返っています

カードゲーム好きの方々、ごめんなさい。ただ、自らもオタクとしてこれまで東西結構な数のお店に行った経験上、これは真実だと思っています。女性客の姿ですら、今まで1回も見かけたことがありませんでしたから。

対してここシアトルでは、「カードゲーム=オタクの趣味」という公式は感じられず、ショップにはとても健康的な空気が漂っています。どんな場所か、ちょっと覗いてみましょう。

立地からしてオタク向けではない

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出典:CardKingdom

今回ご紹介するお店はこちら、Card Kingdom。バラードという、可愛い雑貨店や居心地のいいカフェが立ち並ぶエリアにあります。毎週日曜日はファーマーズ・マーケットが開催され、ビーガン向けの飲食店も多い土地柄、ていねいな暮らしを実践する大人の街というイメージ。無理やり東京の街にたとえるなら、代官山のような趣です。

ショップは家族だんらんの場

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入店し、まず目に飛び込んでくるのはカードゲームを楽しむ家族たちの姿です。店内ではお試しOKなゲームをプレイしたり、自宅のゲームを持ち込んで遊んだりすることができます。
「家でやればいいのに・・・」とも思ってしまいますが、開放的な空間でゲームをすると楽しさが倍増するのも事実。また、オープンスペースで遊んでいると他のお客さんと話せたり、時には一緒に遊んだりすることもできます。社交の場ともなっているんですね。

大人カップルがワイン片手にゲーム

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出典:alanosaur / Flickr

店内にはバーもあり、ビールやワインを飲みながらゲームを楽しむことができます。ゲーム片手でも食べやすいフィンガーフード(フライドポテトとかオニオンリングとか)もお供に。みんなサンドイッチ伯爵みたいです。

ファッショナブルな女性も多い

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日本では一人も見かけなかった女性客。こちらにはたくさんいます。しかもお洒落な人が多い。

どんなゲームが人気なの?

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こちらがベストセラーの棚です。本格的なボードゲームから手軽に持ち運べるカードゲームまで、ずらり。ここで、何か気づかれることはありませんか?

「ん、ここってアメリカだよね? なのにTAKENOKOやTOKAIDOやSUSHIって、何か見覚えがあるような」

そう、カードゲームショップには、なぜか日本文化を題材にした商品が数多く存在するのです。

ゲーマーには日本好きが多い?

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たとえば、鉄板ジャンル「政治戦略モノ」のコーナーには、『SAMURAI』なるゲームが(左端)。
右端の『NATIONS』には、エリザベス1世やアブラハム・リンカーン大統領と共に、これまた立派な兜のサムライが描かれています。馬にも乗らず十字軍風の一兵士と戦っていて、身分的にありえないんではと違和感を抱きますが、まぁゲームだから仕方ないですね。

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昔懐かし定番ゲームコーナーには、我らが「碁」も置いてあります。

恐らくゲーム好きと日本文化好きの層が重なっているために、日本的なテーマのゲームが量産されているのでしょう。作っているのはアメリカやドイツ(ドイツはゲーム市場がとっても大きい!)の会社なので、残念ながらなんちゃってジャパン風の商品ばかりなのですが・・・。

と思ったら!

日本発のゲームが唯一、ありました!

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写真の一番右下に映っている、『MACHI KORO』です。

日本生まれのゲームとして躍進する『街コロ』

街コロ』はすごいんです。昨年2015年、「ドイツ年間ゲーム大賞」と「フランス年間ゲーム大賞」にノミネートされました。特に権威あるドイツの方にノミネートされるのは、日本のゲームとしては初めてです。シアトルのゲームショップでは必ずと言い切れるくらい目にします。名実ともに人気のカードゲームになっていると思われます。

もちろん内容も面白い。ファミレスやパン屋、電波塔などを建てていって街を作るゲームです。こんな説明だと、なんのこっちゃという感じですが。ただ、この「フツーの日本」を題材にしているゲームによって、「日本人はみんな金閣に住んで、毎日フジヤマを眺めているんでしょ?」と思っている勘違い日本好きの誤解がさっぱり解けることでしょう。
全然関係ないですが、当サイト『街クリ』と響きが似ていて親近感が湧きますね。

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以上、日本とはずいぶん違うカードゲームカルチャーについてお伝えしました。
シアトルは、アメリカの中でも特にゲームショップが多いと感じます。雨ばかり降っているので、室内で行う趣味として人気なのでしょうか。それとも、アメリカの中でも1、2を争う日本好きオタクの生息地だからでしょうか。
・・・ん? やっぱりカードゲームはオタクのものなのか?

街角のクリエイティブ ロゴ


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