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バックパッカーが中東の旅で食べたおすすめ中東飯5選

旅人マリーシャ 旅人マリーシャ


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ジワジワと来ているようでまだまだ日本の食卓には浸透していない中東料理。独特だけれども、これがなかなか日本人の口に合うから不思議である。

中東料理と言ったら色々あるけれど、今回はレストランで食べるようなものではなく、バックパッカー的旅人が実際に旅中に食べた中東飯をサラっと紹介したいと思います。

レツゴ。

フムス

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バーレーンのスーパーで売られていた市販のフムス

中東料理の定番中の定番「フムス(Hummus)」。

茹でたひよこ豆に、ニンニクやレモン汁、オリーブオイル、塩、などを加えすりつぶしたもので、一言で言うとひよこ豆のペーストのこと。料理というよりも付け合わせのディップのようなものであるが、中東料理では必ずお見掛けする国民食である。

ゆるめのポテサラ感覚でスプーンですくって食べても良し、パンに塗っても良し。呼び名はちょっと複雑で、日本では「フムス」と統一されていることが多いようだが、私が初めて聞いた時の発音は「ホモス」だった。

ケバブ屋のオヤジに突然「ホモす!」と言われた時は、急にカミングアウトされたのかと思って一瞬たじろいだけれど。

ケバブには必ずトッピングすべしで、フムスが入ってると入ってないとでは大違い。クリーミーなひよこ豆のコクとほどよいガーリックの風味は味に深みを与え、中東風味に仕上がるのである。

フムスは日本でも時々話題になったりしているが、未だに普通のスーパーなどではあまり市販の商品をお見掛けしないが、輸入食品を取り扱うスーパーなどで手に入る。中東飯入門編にまず一度試してみて欲しい味だ。

タブレ

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ドバイのスーパーで量り売りで買ったパセリサラダ

世界一小さなパスタクスクスとパセリのサラダ、「タブレ(Tabbouleh)」。

もともとはレバノンが発祥ですが、今ではフランスの国民食として世の中に知られているようだ。クスクスに刻んだ野菜やパセリを混ぜて、レモン汁と塩とオイルで味付けという至ってシンプルなもの。

しかしクスクスのポロポロ食感やパセリ(時にミントなど)のハーブ感が中東風味を強調していてなかなかクセになる味です。レストランのハンバーグに付いてくるパセリはなんだか邪魔くさかったり、なんとなくパセリに馴染めないとう人も、この食べ方だとクセになります。

「フランスで流行っていて美肌効果も抜群」というキャッチフレーズも女子なら黙っちゃいられないですよね。

パセリ嫌いもぜひ一度タブレを食べれ。

マンチボックス

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オマーンのコンビニで見つけた「マンチボックス」。

「マンチ」って言葉ご存じですか?もともとマンチは、空腹感を表すスラング。大麻を吸ったあとに食欲が激しく湧いてきて味覚が敏感になり、食べ物が美味しく感じ、食べる行為がとめられなくなることを意味します。

以前タイのパンガン島で夜遊びしていると、夜中3時頃だろうか、オーストラリア人の友人が

「マンチタイム!」

と言ってハンバーガーなどのジャンクフードに喰らいついていたことがあったが、私たち日本人でいう所の”飲んだ後のラーメン”ってとこだろう。日本ではあまり聞いた事のないワードであるが、世界ではたまに耳にする。

ネットで「Munch box」を画像検索したら、ボックスに盛り盛りのフライドチキンやポテトなどの画像がズラリ。揚げ物やパーティーフードなどいった、見てるだけでお腹いっぱいになりそうなジャンクフードがズラっと出てくる。

しかし、オマーンのコンビニで見つけた「マンチボックス」と名付けられた軽食パックは様子が違った。中を覗くと、デーツ(なつめやし)やイチジクなどのいわゆるヘルシーな食べ物で、上記したようなジャンキーな食べ物ではなかったのが厳粛なイスラム圏らしい。

マンチというスラングとのギャップがすごいが、デーツは中東の代表的果実でもあり、中東で空腹が起きたら是非これにかじりついて欲しい。ちなみに「Munch」だけで画像検索すると「ムンクの叫び」が出てくるのでビックリしないように。

イフタール

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ドバイのモスクでラマダン明けのイフタール(断食明けの食事)

ドバイのモスクで振る舞われていたラマダン(断食)明けの「イフタール(断食明けの食事)」。

イスラム圏ではラマダンの月は、人々は日没後にイフタールをとるのだが、モスクでは簡素なイフタールが無料で配られる。内容は主に水とデーツ、フルーツ、ヨーグルト、ジュース、などシンプルなものであるが、空腹明けの胃にはひとつひとつの味がやけに染みる。飲み物や食べ物の有難みを感じ神に感謝することだろう。

特別な内容ではないが、中東圏でのしきたりを体に訴えかけるこれこそが本当の中東飯だと思う。

バクラヴァ

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イスラエルでおやつに買ったバクラヴァ

中東を代表するお菓子と言えば「バクラヴァ」。日本でもだいぶ有名になっただろうか、知っている人も多いだろう。

紙のように薄いフィロというパイ生地を何枚も重ね、間にクルミやピスタチオなどのナッツ類を挟んで焼き、シロップ漬けにしたお菓子。見た目はあまりそそられる感じでもないが、食べてみるとこれが病みつき。

層からジュワ〜と染み出るシロップがたまらず、ひとつひとつは一口サイズだが、カロリーの高さは想像したくもありません。禁酒など厳しい戒律のイスラム圏では人々は甘いお菓子を好む傾向があるが、中毒になってしまうのではないかというくらいのとびっきりの甘さです。

「ダメ、絶対」と思いながらも手が出ちゃう、麻薬的スイーツだと思ってます。中東のおやつを是非ひとついかがですか。一緒に太ろう。

All photo by 旅人マリーシャ

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