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長い間船に乗り続けていると陥る症状5選

齋藤和実 齋藤和実


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色々な常識感覚がとにかく無くなります

最近は気軽に乗れる短いクルーズが増えてきたものの、昔ながらのロングクルーズというものもいまだ多く存在します。数週間~数か月の間、船で生活をすると人間はどうなってくるのか。私が今まで長く船に乗った経験や、他の人に聞いた話などから特徴的なものを取り上げてみたいと思います。

1. 曜日の感覚がまるでなくなる

これが一番よくある症状でしょうか。長く船旅をしていると、今日が何曜日なのかなんて本当にどうでもよくなってきますし実際分からなくなります。なので船によってはエレベーターの中に「Friday」などと、今日が何曜日か分かるようなマットやプレートを用意していることも。客船ではなく海軍の話ですが、「昔は金曜日にカレーが出ると決まっていた」というのがあり、これも曜日感覚を思い出させるための工夫ですね。

まあ、曜日なんて忘れたって旅をする上でそこまで支障はありませんからどんどん忘れていきたいです。

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2. 食事をした際にお金を払う感覚を忘れる

一部有料のレストランがあることもありますが、基本的に客船は3食、食べ放題です。メニューの中から何品頼んでももちろんお金はかかりませんし、食べ終わったらそのまま部屋に戻るのが当たり前。ちょっとお腹すいたな~、なんてビュッフェやカフェに行って好きなものを食べても当然タダ(というか旅行代金に最初から含まれている)。そんな暮らしがずっと続いていると、船を降りた後もついお金を払うのを忘れて悪気なく食い逃げしてしまう…なんていうことが起こりかねません。

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3. 近くに人がいないのが寂しく感じるようになる

船は大体ドア一つ隔てた廊下にハウスキーピングをしてくれるクルーがいます。で、自分が部屋を出るところを見計らって掃除したりタオル交換や飲み物の補充などをしてくれるわけですが、こういったスタッフが常に近くにいるのが当たり前になってくるので、自宅に戻ると(特に一人暮らしだと)強烈な寂しさを感じたりします。部屋の掃除もタオルの洗濯も自分でしなきゃだし・・・って当たり前なんですが、それだけ船に乗っている間は甘やかされるということですね。

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4. 世間が世知辛く感じてしまう

昔3週間ほどイギリスの客船に乗ってからロンドンで下船した時のことです。電車の切符を買おうと窓口に並んでいたのですが、少しモタモタしただけで駅員からはあからさまに不快な表情をされ、後ろに並んでいる人からは「早くしろ!」的なことを言われ…。すべてのクルーが常に笑顔で優しく接してくれる船の世界とのギャップで泣きそうになりました。というかそれ以前に何をするにも一々お金払うのが面倒・・・。

まあ日本であればここまで酷くはありませんが、とにかく船の中はみんな優しくてフレンドリーな夢と魔法の王国なので、至って普通の日常であっても辛く感じてしまうことがあります。

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5. 陸揺れ

最後はこれ。長い間常に揺れている状況でしたから、陸に下りた後もずっと揺れているような感覚が残ることがあります。「ん? 地震? いや、自分が揺れているだけか…」みたいなことも。これは1日くらいで治りますが、船旅特有の症状といえますね。

それ以外にも、船は電波が途切れ途切れだったりするので日常に戻ってからも朝目覚めたとき携帯を見て「あっ今電波ある! メール返信しなきゃ!」とか思って、はっと「そうだもう東京なんだから電波は常にあるだろ・・・」と思うこともありました。

こうして書いてみると、やっぱり普通の旅とは結構違う部分があるな~と思うのですが、これらの症状も、船旅の魅力の現れのような気がします。

窓の外はずっと海、ですが案外海を眺めるのは飽きません

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