ぬるぬるでグロテスク、というイメージの海藻
とはいえ、海藻だって決しておいしいものじゃない。磯臭いし、何よりあのぬるぬるとした食感がイヤ・・・という人は多いようです。
日本では美味しさのもとで、健康増進効果さえあるといわれているぬるぬる・ねばねば食材――たとえば山芋・長芋、なめこ、オクラ、納豆など。個人的には大好きです――の食感は、日本の外では敬遠されてしまうようです。
見た目がグロテスク、という声も聞きます。特に、真っ黒にインクが染みこんだ半紙のような海苔。「どんな日本通の外国人でも海苔だけは食べられない」という話を耳にしますし、外国のお寿司屋さんでは海苔を使わない――少なくとも、巻き寿司の内側に奥ゆかしく隠されている――ことがほとんどです。
海に生えている藻を食す、という概念が受け付けられない人も多いようです。日本人がブルーチーズに抱いた抵抗感(えっ、青カビを食べるの!?)に近い感情かもしれません。