いざ透明度50m以上の海へ！
最高の海へ潜る資格を得るべく、まずはライセンス講習です。私が取得を目指すのはCMASという団体のCカード（これがあればファンダイビングが可能）です。記念すべき講習1日目は学科講習からスタートします。まずは基礎知識を詰め込んでからというわけですね。たまたま他に講習する方がいなかったので、両日マンツーマンでみっちり勉強させていただきました。こんなに真面目に勉強したのは、TOEICを受ける前日以来かもしれません。あ、前日より前の勉強内容については聞かないでください。
ダイビングに使用する器材の名称、危険性、使用するハンドサインなどを一通り学び、無事にリエさんのOKがでましたので、午後から限定水域（プールや浅瀬）での実習です！ ランチを挟んでダイビング器材のセット方法を学び、シュガードックというエリアに移動。「ドック」というだけあって桟橋があります。その桟橋脇の波が穏やかな水深1m程度の浅瀬で、ひたすらトレーニングを行います。ビーチから歩いて海に入り、マスククリア（マスク内に入った水を鼻呼吸で出す）、サインの出し方、エア切れ体験からのガイドさんのオクトパス（呼吸する道具の予備）を借りての呼吸･･･など、わんこそばのように次から次へと実習していきます。リエさん自身も何を学習するか書いたボード（しかも両面）を持参するほどの講習内容の多さです。
たっぷり1時間30分の実習が終了。メイダイブに戻る頃にはもうクタクタに。どれくらいクタクタかと言うと10分煮たラーメンくらいクタクタです。部屋に戻って即寝落ちしてしまったのですが、夜ご飯だけは元気に食べました。頑張ったあとはビールがおいしいです。サイパンのビールはほんと格別です。後にダイビングでご一緒したTさんは「サイパンにビールを飲みに来ている」と豪語していたくらいですからね。狂おしいほど同意します。
講習2日目、ついに海洋実習です！
実習場所は最初にブルー3兄弟としてご紹介したテニアン島。サイパンから乗り合いボートで向かいます。途中、かなり波のあるエリアを通ったのですが、「そのハンドル操作いる！？」と大ウケするほどの超ドリフトテクニックを遺憾なく発揮してくれた船長さんのおかげで、無事テニアンのダイビングポイントに到着。
「テニアンフレミング」という、サスペンスで犯人が追い詰められる場所として定評のある断崖絶壁が海中に存在するダイナミックなポイントです。
タンクを背負って海に飛び込みます。
いやっほぉおおおおおおおううううううう！！！！ 飛んでる！ アタイ飛んでるよ！ アイキャンフラァァァアアイ！！！ あ、もちろん講習中であることは忘れていませんよ。例えほぼすべての写真が浮かれポンチなものばかりだったとしても。
すごいです。テニアンブルーをナメてました。勝手に3兄弟とかひとくくりに紹介して本当にお詫びのしようもございません。360度どこを見渡しても真っ青です。ふと海面を見上げて、「あ、今ダイビング中だったわ」と思い出すくらい水の存在を忘れます。透明度が高すぎて、レギュレーター（呼吸する道具）を咥える青ざめた自分の唇の色（ダイビング後半はちょっと寒かった）までくっきりはっきり鮮明に写ってしまっています。女子力のカケラもないので、なるべく凝視しないようにお願いします。
興奮冷めやらぬまま、ボート上で休憩を挟みつつ次のポイントへ。お次は「テニアングロット」という洞窟の地形を楽しむポイントです。この日は他のダイバーさんもたくさん来ていて、洞窟の隙間からダイバーの吐いた空気の泡が出る名物「エアカーテン」も堪能できました。まるで天然ジャグジーです。効能は「都会の喧騒に疲れ切った心と身体を治癒」だそうです。今考えました。
エアカーテンをひとしきり楽しんだ後は、穴くぐりに挑戦！ これがなかなかどうして難しい。ダイビング中は呼吸で浮力をある程度コントロールできるのですが、穴くぐりの最中に油断すると体が浮いてしまい、容赦なく穴の上部にタンクがぶつかります。だんだん慣れてきてぶつからなくはなりましたが、ゴンとかガンとか音が鳴る度にヒヤヒヤしてました。洞窟探検は先ほどのフレミングとはまた違ったアドベンチャー的楽しさがあり、浮力コントロールの練習にもなって一石二鳥！
楽しい時間もつかの間。ボートでサイパンまで戻ります。すると帰り道で、イルカに遭遇！！ お写真はこちら！
背びれしか見えない。頭の中ではラッセンの絵画のような画を思い浮かべていたのですが、そもそもイルカ達が水面から顔を出すことはありませんでした。ですよね。しかしながら、グアム旅行に行ったとき、「遭遇率90%以上！」なんて謳っていたイルカウォッチングツアーでイルカに会えなかったガッカリ感を思い出すと、感動もひとしおです。
50分ほどの船路を終え無事メイダイブに到着すると、ログブックというダイビングの記録をつけます。その日の器材・気温水温・見た生き物等を記入し終えたら、一緒に潜った人同士でサインの交換をします。そこには･･･
これでついに私もダイバーの仲間入りです！！
あっという間の2日間で、しかも海洋実習は普通に楽しいだけだったのでこれで良いのだろうかとも思ったのですが、師匠のリエさんより「泳ぎ方上手だし、大丈夫！」とのお墨付きも頂きましたので安心してダイビングに励みたいと思います！
