・・・いつもからかったりしてごめんな? 俺もまだ子どもの部分があるんだと思う。
先輩、それはいいんですよ。その方が楽しいし。
優しいなあ、はるのんは。彼活なんてやめちゃいな。いま、ここで。
え?
付き合ってやるって。俺が。
(混乱)
*************************************************************************
ちょっと待て。初回で目標が達成される連載なんてありえるの? あ、これ、単発コラムなのかな? ・・・私この連載出来れば卒業まで続けていきたいんですけど、ここで彼氏出来ちゃったら初回で打ち切りになっちゃうよ馬鹿野郎!!! といち早く街クリの心配をしながらも、私は何だか嬉しい気持ちになっていました。私にも彼氏が出来ちゃうのか。結局年上が好きで、年上と付き合ってしまうという結果にはなるものの、人生の夏休みだもん!!! オールオッケーだ!
私はちょっと浮かれながら、落ち着くためにグラスを手に取り、ワインを一口飲みました。
よし、返事を言うぞ・・・。覚悟を決めた瞬間、机に置いてあった先輩のiPhoneにLINEの通知が光りました。