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ウクライナの街リヴィウで味わうマゾヒズムな体験3つ

旅人マリーシャ 旅人マリーシャ


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「世界一周してどこの国が一番良かった?」

という質問にいつも「結局ハワイ」と答えて周囲をガッカリさせている、旅人マリーシャです、こんにちわ。

バックパッカーのような旅人が、ハワイ大好きなんて言ったらイメージが崩れるかもしれませんが、大丈夫。あの旅人のバイブル「深夜特急」の著者・沢木耕太郎氏だってハワイ推しなのだから。

「ハワイ飽きない?」たまにそんな声も聞こえますが、私の場合、「やっぱりハワイ!100回行っても大丈夫!」物置CMのキャッチフレーズをお借りして、力強く答えたいと思います。

さて今一度、自分のハワイ愛を確認したところで、今回はハワイと全然関係ないウクライナの話です。え。

ウクライナは最近行った中でお気に入りとなった国なんですが、まず物価が安くて治安も良く過ごしやすい、という印象。ヨーロッパなのに物価が安いというのは旅人にとってありがたく、貧乏バックパッカーにとっては天国みたいなところ。

安宿は500円程度からあるし、日々レストランやカフェやバーなどをはしごできちゃう。その中でも、特に人気なのは古都リヴィウという街。バロック式の教会など中世の街並みが残る美しい街ですが、今回はそんな街で出来るマゾヒスティックな体験を紹介したいと思います。レツゴ。

「愛のトンネル」でアレに寵愛を受ける

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リヴィウを代表する有名絶景「愛のトンネル」。

線路に沿った草木がアーチ状になって出来た緑のトンネルで、恋人と一緒にくぐると願いが叶うと言われているところ。まるで物語に出てくるようなそのフォトジェニックな景色は、旅人やインスタグラマーたちにも大人気。カップルには特にオススメしたいロマンチックな写真が撮れる場所なんです。

ウクライナに行ったらぜひ立ち寄りたいところですが、首都キエフから4時間のリウネという街から、さらにバスで40分のクレバンという郊外にある…、って遠いじゃねーか。正直ちょっとアクセスは不便です。

それでも行く価値のある「愛のトンネル」。手をつないだカップルがトンネルに吸い込まれていく姿はなんともロマンチックで愛に溢れています。お一人様の旅人である私もその背中を追いながら、いざトンネルへ入ってみると、木漏れ日がキラキラと差し込み美しい。

まるで光の音が聞こえるよう……、なんて思っていたら、

「プィ〜〜〜ン!」
聞こえてきたのは、おぞましく不愉快極まりない蚊の羽音。日本の蚊とは比べ物にならないモンスター級のビッグサイズだった。それも一匹や二匹ではなく、おびただしい数の蚊に一瞬にして周りを囲まれた!

「ブスッ!」
蚊の攻撃。針が皮膚を突き破ったのが分かるくらい痛い。

「ブス!ブス!」
連続のブスブス攻撃。旅人は精神力とメンタルに大きなダメージ! 旅人は逃げるを選択した。

はぁはぁ。こんな恐怖体験を味わってみたい方、蚊の寵愛を受けにぜひ「愛のトンネル」へ足を運んでみては?

「マゾカフェ」でウェイトレスに鞭でしばかれる

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「世界を旅する女王様っていうのは、どこのどいつだ〜い? あたしだよ!!」(にしおかすみこネタ)ってことで、今までどちらかというとS気質かなって思っていた私ですが、ウクライナでMに目覚めてしまいました。

実はここリヴィウは「マゾヒズム」の発祥地。さかのぼる事19世紀後期、オーストリアの小説家ザッヘル・マゾッホが「毛皮を着たビーナス」などの作品で身体的精神的苦痛を性的快楽と捉える嗜好を表現したそう。本人にもその傾向があり、それを、リヴィウ出身の精神科医クラフト・エビングが「マゾヒズム」と名付けたんだとか。

そんなわけで、リヴィウにある「マゾカフェ」。店の入口にはマゾッホの銅像が飾ってあり、彼のポケットを覗くとアレ(彼自身)が見える、ちょっとエロティックな仕組みになっております。

いざ店内へ入ってみると、そこは怪しい赤いライトで照らされてはいるものの、日本で想像するSMクラブのようなものではなく、あくまでもカフェ。客は普通のカフェ同様にビールなどの飲み物を飲んでいる。

そして突然、店の中を徘徊するウクライナ美女(ウェイトレス)に、「ピシッ!」と鞭で叩かれたけど、一見さんへの気遣いだろうか私がエセMだと気づかれたのか、痛くはなかった。お願いすればきっともっと激しく振り下ろしてくれるだろう。壁で仕切られた隣の部屋を覗くと椅子に手足を縛り付けられた半裸の男女カップルとウェイトレスが色々遊んでいた。どうやら色んなメニューがあるようだ。

マゾヒズムなそこのあなた、リヴィウに急ぎなさい!

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「サーロ」という体内脂肪を食す

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ウォッカにピッタリのつまみになるウクライナグルメ「サーロ」! と勢いよくグルメ紹介したいところですが、このサーロってやつ、意訳すると「白豚脂」。

名前からしてデブですが、サーロとは体内脂肪のことで、豚の脂身の塩漬けなんです。分かりやすく言うと、ベーコンの赤い肉の部分がないもの。つまり、白い脂のとこだけってことです。

「うげー。そんなもん食べるの?」って感じですが、ウクライナの代表的な伝統料理。脂肪源として古来より重視され、農家や戦争に出かけるウクライナ・コサックはいつもサーロを保存食として持参していたんだとか。美味しいかどうかと言われたら、私はちょっとお口ミッフィーちゃんですが、美味しいと言っている日本人の旅友もいました。

サーロ専門レストランでは、米の代わりにサーロで肉や野菜などの具を巻いたサーロ寿司という料理もあったが、寿司と呼ぶには程遠い。そして、これを食べまくったら絶対に太り、マジな口調で

「このメス豚め!」

と呼ばれる日も遠くないだろう。そしたらまたマゾカフェに行くしかないな。

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All photo by 旅人マリーシャ

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