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旅で本当にあったちょっと怖い話【ゾっとした事件ランキングベスト3】

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3位 マニラ(フィリピン)

今回唯一のアジア圏からのランクイン。中南米、アフリカ圏が上位を占める中、世界一周している私がそれらの国と似たピリピリ感を肌に感じたのが、フィリピンのマニラでした。まず入口となる空港周りがヤバイ。公共機関がないためにいきなりタクシーに乗ることになるのですが、強面の客引きに囲まれボッタくり価格で勧誘される。なんとか金額に折り合いがついたものの、力まかせに車に押し込められた時は生きた心地がしませんでした。

「ちゃんと宿に送ってくれるのかしら」
「いったいいくら請求されるのかしら」

などという不安は、車中にいる間ずっと付きまといます。

ドライバーの腕に彫られた、人の顔がいっぱいのタトゥーの主張。

「殺した人の数だろうか」

・・・という想像は、どうやら映画か漫画の見すぎだったようで、

「このタトゥーは家族の顔だ」

と言っていました。そいつは大変失礼いたしました。ドライバーは結果良いおじちゃんであったけれども、それでも通常よりは少し多めの金額を払ったと思う(あとチップもね)。

そして、街中の治安が悪そうなことには変わりありません。裸の赤ちゃんを抱っこした女性が地べたに座り、ストリートチルドレンはいつも私の洋服の裾を引っ張ってくる。電車を乗るために駅に入る時は毎度厳重な荷物チェックがあるし、現地の人も鞄は前に抱いていました。

無事に宿に到着すると、そこで先に宿泊していた男性にクラブに誘われました。疲れていたので断ったのですが、夜クラブに遊びに行った彼が宿に帰ってくることはありませんでした。翌朝、同じ宿の宿泊客宛てに「ドラッグに手を出して捕まったのでお金を持ってきてほしい」という連絡が入ったらしいのですが、何かおかしい。

なぜネットで連絡できる環境にいるのか、彼が自ら薬に手を出したのか、仕組まれたものなのか、警察に捕まったのか、犯罪グループに拉致られているのか、全てはいまも謎のままです。

フィリピンでは、麻薬絡みで仕組まれた犯罪「セットアップ」が多発しています。荷物やポケットに麻薬を忍び込まされていて、偽警官に脅されたりワイロを請求さえる事件が後を絶ちません。

それに、基本、この国では麻薬犯罪は死刑。私はその事件の終末を知ることはなかったけれど、もし昨夜クラブに行っていたら・・・と思うとゾッとします。

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出典:Derek Gavey@flickr

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