オランダ・ベルギー編
ベルギーの公衆トイレ
日本のトイレの先進性が外国人旅行客に大好評だということは周知のことだろう。いわゆるウォシュレットは自国に持って帰りたいと言われるくらい病みつきになるらしい。トイレのそれをはじめ、日本人って清潔なのねぇ、と言われているが、10数年前のベルギーのレストランで見つけたトイレも負けじと清潔にあふれていた。用を足した後に水を流すと、なんと便座がぐるぐると回るのだ。なんのために回るのか。それは肌と接地した便座を除菌するため。清潔大国の日本でも座る前に任意で除菌する程度だというのに、こちらでは自動で除菌! 大雑把なイメージを覆す画期的マシーンに驚き!
Reference:YouTube
動画を探してみたところ、ドイツやデンマークでもこのトイレがあるそうだ。意外や意外。ちなみにイギリスのクラブのトイレは、どこもかしこも便座が壊れていた。羽目を外しまくっている絵面が容易に浮かぶ。
オランダの公衆トイレ
トイレ話ついでにオランダのトイレ事情も。イギリスもそうだが有料トイレというものが多く、小銭を持っていないと緊急の場合は結構やばい。街中や駅のトイレが有料なのは理解できなくもないが、オランダのマクドナルドではトイレ前で門番のように椅子に座ってお金を徴収しているおっさんとおばさんに遭遇した。ベラベラと無駄話しているその横の小皿に、私たちはお金を置いて中に入るのである。ものすごい違和感だ。このおっさんとおばさんは雇われているのか? その人件費は? というか浮浪者が勝手にトイレ前を占拠すれば自動的に所得になるではないか? そういうどうでもいい推測にかられながら用を足せる。とにかく異国情緒満点である。
オランダの電車
イギリスでゴミをポイ捨てする青年に驚いたように、オランダの電車内の散らかりようにも面食らった。箱型座席の小さなゴミ箱は空き瓶空き缶、その他ゴミで溢れかえっている。現地に住む人に聞くと、いちおう彼らも汚いなと思っているそうだが、思っているだけだそうだ。残念。こうしたシーンを目の当たりにすると、コンサート会場などでゴミ拾いができる日本人は本当に後光がさして見える。
そしてオランダは、みんな自転車が大好き。どこでもスイスイ乗り回している。その勢いで自転車と一緒に電車にも乗る。普通すぎる行為で誰も驚かないし、当然駅員の目を盗んで改札を突破したわけでもない。そういう自由さは好きだし、良くも悪くもカオスを生み出すのだなぁと思う。せっかく違う国へ来たのなら、ゴミでもなんでも楽しんじゃったもん勝ち。
ちょっと海外に行ってみたいという人は、近隣の外国から。建築物や歴史に興味のある人は、欧州へ行ってみてはいかがだろう。ツアーで観光名所を巡るのもひとつの遊び方だが、本当にこの人たち何考えてるの? と人に興味を持ったのなら地元の人の生活圏で暮らすように滞在するのがおすすめだ。