4. 自然の中で孤独になれる
“孤独”とはマイナスなイメージを持たれることも多いが、あの大女優マリリン・モンローも、「一人になった時、自分を取りもどせるの」と言っていたように、誰もが社会の役割から解放されて、本当の自分を見つめることのできる状況でもある。
そしてここ小笠原では、美しい自然の雄大さに包まれることで、まるで世界に一人ぼっちのような感覚、つまり“孤独”になれるのだ。海に入る時は絶対に一人ではいけないので、さっさと友達を作るかツアーに参加する必要こそあるが、そこでも私たちは、“孤独”になることができる。
夏の暑い日には大海原へ漕ぎ出して、まだ見ぬ世界に冒険へ。
無限に続くかのようにまっすぐと伸びていく地平線は、自分の存在も、そしてその失恋の悩みも、なんて小さなものだろう。と思わせてくれる。
ところであなたは、今にも降ってきそうな満点の星空を見たことがあるだろうか。ないならば、プラネタリウムを思い出していただきたい。プラネタリウムにも行ったことがなければ、今すぐ段ボール箱の底に無数の穴を開けて、それを被って上を見上げてみて欲しい。
きっとこんな景色が見えたはずだ。
この小笠原の夜空は、2年連続「日本一の星空」に認定されたこともある。都会の夜空を眺めながら「男なんて星の数ほどいるよ」と慰められてもいまいちピンとこないが、この夜空を見れば、なるほどそりゃ希望だらけだね、と納得できる。
広大な宇宙に自分一人だけがぽーんと放り出されたような、そんな不思議なこの感覚を味わえば、これまたいい意味で、自分の悩みのちっぽけさに気が付くことができるのである。
いかがだっただろうか。私が自分の地元をゴリ押ししたようにも思われたかもしれない。だが実際に「小笠原 傷心旅行」でググると結構いろいろヒットするので、単なる地元ひいきではないと信じていただきたい。
失恋女子の皆さん、あなたが見失っている魅力的な世界を取り戻しに、『小笠原』へようこそ。