街に隠れた、時代ごとに生まれ変わるアート、偶然から生まれるアート
イスタンブール(トルコ)
東洋と西洋の文化が混在したミニマルアート
偶像崇拝禁止のイスラム教文化で洗練されたタイルには、身の回りにある自然、もしくは幾何学模様が描かれている。それを反復して彩った壁はミニマルなアートを作り出す。モスクの装飾が有名だが、店先やアパートの入り口などにも多用されいるため町の散歩も楽しくなる。
ミラノ(イタリア)
伝統的なビザンチン芸術の余韻に触れるモザイクタイル
モンテナポレオーネ地区には昔の建築物をリノベーションした建物が多く、床にはモザイクタイルが敷き詰められている。ローマ帝国から守られてきた技術が現代にも生きている例だ。観光地ガッレリアには「幸せになる雄牛のモザイク画」もあり、股間にかかとをつけて3回回ると願いが叶うらしい。
出典:Wikipedia
ニャウンシュエ(ミャンマー)
LEDだけじゃない、各時代の職人の技が光るごちゃまぜアート空間
ミャンマーの信仰は大乗仏教で、日本のそれとは少し違い寺への寄進が多いために境内は装飾的だ。LEDライトで照らされる仏像も有名だろう。他にも、宝石に見立てたカラーガラスや、木彫りのタイルなど、寄進の都度、追加・修復される装飾は、各時代の職人によるデザインが混ざっていて面白い。
シアトル(アメリカ)
人によっては不快に感じる? ガムが作りだしたアート
学生たちのおふざけがスタートと言われる、ガムの壁。高さ約4.5m、幅約50mの劇場の壁に、カラフルなガムがくっついている。人々のイタズラ心が積み重なって偶発的にできたインスタントレーション・アートともいえる。そして今もなお観光客たちによって成長中だ。
Reference:Instagram