2. 雨が好き。ウソ、本当はうんざり
シアトルは、それはもう驚くくらい雨が降ります。天気が残念なアメリカの都市ランキング1位の不名誉にあずかっているほど。傘も差しません。差しているのはモグリです。
夏以外は滅多に太陽を拝めないので、鬱病になるのを防ぐためビタミンD剤を常用しているとか。
好条件で引き抜かれてアマゾンへやってきたのに、天気が悪すぎて辞めた人もいました(『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』より)。
そのためローカルは、とにかく「シアトルって雨ばっかりだよね~嫌にならない?」とからかわれるようです。そこで見栄を張り、「いいえ、雨って大好き」「そう? こんなのにわか雨じゃん」と答えるのがシアトル人。
でも、内心は辟易しているんです。雨の話題は避けてやってください。
3. スタバなんか行かないよ。一応スタバカードは持ってるけど
地元発祥のカフェ、こだわりのロースターが町にひしめいているため、多くのシアトル人がマイ・ベスト・コーヒー・ショップを持っています。
一方、チェーン店であるスターバックスも山ほどあります。日本だとお洒落なイメージがあるスタバですが(あります……よね?)、シアトルではスー パーの一角に入っていたりモール内に何軒も乱立していたりと、有り難味がありません。日本でいうなら自販機で缶コーヒーを買うがごとく、つい立ち寄ってしまいます。
シアトル人たちも、「スタバのコーヒーなんて薄くて飲めませんことよ」という顔をしながら利用しているようです。だってちょうど目の前にあるし、スタバカードを使うとポイントが貯まってお得だし、フリーWi-Fi完備だし。仕方なく、ね。
常連客ばかりのローカルカフェには「この店ではスターなんちゃらの用語は使いませんからね」という断り書きが。うっかり「ショートのエクストラミルクラテ」などと言わなくて本当によかったです