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【結婚しよう!】モロッコのタクシー運転手のプロポーズを断った話

ユーコ・ノラ ユーコ・ノラ


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このまま砂漠の土となるか・・・

このままではラチが明かないと、その場を離れたくて歩き出したはいいものの、例の男の子たちがわらわらと列をなして付いてくる。まるで大名行列のような情景に普段なら爆笑するところだが、そんな場合ではないのだ。全く笑えない。・・・そうこう一悶着している間にだんだんと陽が落ちてきた。
「あ、あかん・・・」
このまま砂漠の土となる道を選ぶしかないのか・・・。そんな時に視界に入ってきた“めちゃくちゃ道案内してくれそうな小さなおっさん”
「これが最後のチャンスやぁぁぁぁぁっほおぉぉぉぉぉい!」
すぐさま、そのおっさんの手にチップを渡す。
「ぬええええええぃおぬし! 拙者らをこの宿までお導きくだされぇぇぇい!!」
陽もとっぷりと落ちた。もう迷いたくない。その一心で私はおっさんの袖を引っ張りながら追いかけた。

道中色々あったのだが、これ以上文章が長くなるとオチまで辿り着けそうにないので割愛するが、まあ奇跡的に宿泊先のリヤドへたどり着くことに成功。案内してくれたおっさんをひとしきり祭り上げる。


https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/01/IMG_0062.jpg

やはりビッグ・ベンに翌日の観光を願い出る

もうタクシーで怖い思いをしたくない私たちは、日中貰ったビッグ・ベンの電話番号のメモを握りしめる。
「明日もビッグ・ベンにお願するのが一番安全や・・・」
すぐさま電話をかけ、今日の散々な出来事を話したところ、翌日の案内係を快諾してくれた。そして、前日タクシーを拾った場所で待ち合わせ。時間通りにビッグ・ベンも待ち構えていた。昨日に引き続き申し訳ないくらいの観光案内技術。「こりゃタクシーの運転手にしておくのが勿体ねえなあオイ」なんてことを友人と話しながら、穏やかなモロッコ2日目が過ぎようとしていた時だった。

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