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日本と違う!? ドイツのペット事情をご紹介

宮沢香奈 宮沢香奈


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いつでもどこでも愛犬と一緒にいれる街


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ペットビジネスに厳しいドイツでもペットショップは存在し、本来禁止されている生後間もない仔犬や子猫を販売していると問題の声も上がっている。しかし、知人やブリーダー、そして、引き取り率が90%であるティア・ハイムから探すという考えの人が圧倒的に多い。

さらに、かわいいからと言う理由だけで飼うことは出来ない。何度も面接が行われ、飼い主に相応しいかどうか厳しく判断される。飼い主になる条件も厳しければ、動物のしつけにも厳しいのがドイツである。仔犬をしつけする専門の学校があり、多くの飼い主がそこへ通い、しつけを覚えさせている。学校へ通わせる規則はないが、「犬を飼う=しつけをきちんとする」というのが当然の考えとなっている。そのため、犬と一緒に入れない公共施設はほとんどない。

電車に乗る時も、レストランで食事をする時も、スーパーで買い物する時も飼い主と一緒だ。電車の中では飼い主に足もとに寄り添って座っているか、寝そべっており、デパ地下のスーパーでは、エスカレーター下のポールにリードで繋がれ、店内をじっと見つめながら飼い主の戻りを待っている。吠えている犬は見たことがない。

アパートメントであっても広々としており、市内には広大な公園も多く、犬にとってもストレスのない環境が整っていると言える。

私がこの記事を書こうと思ったのは、昔飼っていた猫の飼い方を間違っていたことへの反省と、ベルリンである一匹の犬と出会ったからだ。事故で下半身麻痺となり、前足2本で身体を引きずるようにして歩いているその犬は、とても大人しくて、頭を撫でると潤んだ瞳でじっと見つめてくる。かわいらしくて、悲しい瞳に涙が出そうになった。事故に遭ったのは日本でのこと。今の飼い主が引き取って、ベルリンに連れて来なければ保健所で処分されていたと言う。

少しでも多くの人に知ってもらい、真剣に考えて欲しい。命ある全てのものについて。

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