日に日に寒くなってきているドイツ・ベルリンからこんにちは。本日は、ドイツで長く愛され続けているクリスマスケーキ・シュトーレンについてご紹介しましょう。このシュトーレンは、長い歴史を持っているだけではなく、ドイツのクリスマスを表す一大スイーツとなっています。
600年の歴史を持つシュトーレン
シュトーレンは、1400年代に東ドイツのドレスデンという町で生まれました。シュトーレンの形を良く見てみてください。何を表していると思いますか?
シュトーレンの形は、布に包まれた赤ん坊イエス・キリストを表しているのだそうです。シュトーレンは本来楕円形で、白砂糖が振り掛けられているので、そう言われてみればそう見えなくもないですね。
ちなみに、中身はドライフルーツやマジパンなどなど。シュトーレンの本場ドレスデンでは、材料の分量から製法まで細かく規定されており、そのレシピにしっかり乗っ取っているものだけを「ドレスデンのシュトーレン(Doresdner Stollen)」と呼ぶことができるそうです。歴史の重みが感じられますね。
発祥の地ドレスデンではお祭り騒ぎ
そして、シュトーレンの本場ドレスデンでは、シュトーレンはかなり重要な食べ物で、なんと「シュトーレンのためのお祭り」まで開催されます。このお祭りは、クリスマス前にあたる12月の第1土曜日に毎年開かれており、今年で22回目。今年は、12月5日土曜日開催予定です。
シュトーレン祭りでは、巨大シュトーレンが登場! なんと馬車に乗せられて運ばれてくるそうです。ドレスデンにおいてどれだけ大切なスイーツなのかが伝わってきますね。そして、お祭りで使用されるシュトーレンは、数トンにも及ぶのだそうです。本当に大規模なお祭りです。
チケットを購入すれば、巨大シュトーレンのおすそ分けももらえるらしいので、冬にドイツに遊びに来るのであれば、是非足を運んで欲しいです。私はドイツ在住にも関わらず、うっかりスペインへ行くチケットを取ってしまいました。今年は巨大シュトーレン様は見送ることになりそうです。
ミス・シュトーレンまでいるらしい
そして、シュトーレンの持ち上げられっぷりはお祭りにとどまりません。ミス・シュトーレンまでいます。2015/16年のミス・シュトーレンは、ケーキ屋さんで働くという20歳の女の子。シュトーレンが似合いそうな素敵な笑顔の持ち主です。どんな子なのか気になる方は、ドレスデンシュトーレン祭り公式ページへどうぞ。バッチリ写真が載っています。
シュトーレン祭りからミス・シュトーレンまで、ドレスデンにおけるシュトーレンの持ち上げられっぷりはハンパないですね! とは言え、シュトーレンは甘くて美味しいスイーツなので、見かけたら是非試してみてください。