「米は野菜」と豪語するスペインのパエリア事情

2015.11.20

オラ！　コモエスタ？（こんにちわ！　ごきげんいかが？）エリカ様も大好きで思わず住んじゃった南欧ラテンのお国、スペインと言ったら絶対食べたいのがパエリア。以前スペイン語についてうんちくを語った私は「パエリア」ではなく「パエーリャ！」と叫びたい。
バカが大好きな私は実はオカマなんです

しかし、ここは分かりやすく日本で認識されている「パエリア」と呼ばさせて頂きましょう。「パエリヤ」でもなく「パエリア」。野菜や魚介や肉の出汁が染み込んだ芯の残る黄色いお米ちゃんはワインとピッタリ～。スペインのバレンシア地方発祥、お米がメインのガッツリ男飯ですが、ワイン好きの女子にも持ってこい。

「それ、持ってこーい！」

ド定番の店でパエリア

有名老舗のパエリア

ここでリアルに食べたパエリア系料理をちょっと紹介しましょーかい。まずはド定番を知らなきゃ、味比べもできません。てことでスペインのバルセロナにある老舗。“地球の歩き方”にも載ってる、ド定番のお店“7Portes（セッテポルタス）”に行ってきました。1836年創業で170年以上の歴史があり、著名人も来店する高級感あふれる由緒あるお店。その割には安く、サービスは「お値段以上、ニコリ！」です。日本語のメニューもあれば、パエリアが一人前から頼めたり、お高くとまってないところが好感度高い。

肝心の味はというと、ギュギュっと出汁の詰まったお米一粒一粒がとっても美味しいです！　が、昔ながらの伝統のお店というのはちょっと塩辛い味付けなのだそう。正直ワインなしでは喉が渇く！　と言ってワインをガブガブ飲む事になるのは、店の狙いでしょうか。

7 Portes

パスタのパエリアって

パスタ系パエ

パスタのパエリアと言われる「フィデウア」。これ一度食べてみたかったんですけど、行き当たりばったりで入ったお店が悪かったのかビミョーでした。小さく短いパスタを米に見立ててパエリアの作り方と同じように炊き込んだパスタパエリア。好みですが、個人的な意見としてはパエリアは米派です。

・オススメ店なし

ジヤジヤ煮るオジャ

おじや系パエ

パエリアよりも水分が多めのスープゴハン、日本で言うおじや「カルドソ」。スープにビタビタに浸かってるお米がジューシーで美味しい。ていうか、行ったお店が超アタリ。バレンシアにある地中海レストラン「El tossal（エルトサル）」はオシャレ空間と、こだわり素材のお料理は洗練されている。フレンチとの融合といった感じのポーションで見た目も美しく美味。ディナーで行きましたが、ランチの評判もすこぶる良い、絶対リピートしたいお店です。
El tossal

ちなみにおじやの名前の由来はスペイン語の、「深鍋」や「煮込み料理」を意味する「オジャ（olla）」から取ったという俗説がある。以前のスペイン語のうんちくから言うとアタシ的には「オリャ！」なんですけど、まあそれは置いといて。もうひとつ「ジヤジヤ煮る」といった擬音語からきているという説もあるらしいけど、ジヤジヤってなんじゃ？