• MV_1120x330
  • MV_1120x330

地中海で味わいたい、素朴な酒のつまみ3選

齋藤和実 齋藤和実


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

船旅をしていて残念なのは、なかなか港町で夜を過ごせないこと。稀に停泊する場合もありますが、基本的には夜、次の港に向けて出港してしまうので港町のナイトライフはなかなか楽しめないのです。しかし。昼間、いやむしろ午前中から堂々とお酒が飲めるのも旅の醍醐味です。潮風と日差しを感じながらお酒を楽しみ、ほろ酔いで船に戻ってディナーまで昼寝…なんていう旅も良いのではないでしょうか。

というわけで、地中海を訪れた際にお酒のお供に楽しみたい肴。地中海というなんだかオシャレっぽい響きとは裏腹に、本当素朴なものが多いのですが、お酒が止まらない美味しさだと思います。

魚介類のフリット(ドブロブニクほか)

http://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/10/e6900caa54596594e6fd4b02c966e554.jpg
「そんなものわざわざ地中海で食べなくても、いくらでも日本にあるわ」と思われるでしょうが…しかしこれが全然別物。まず魚の種類もよく分かりません。メニュー名も「小魚のフリット」だし、店の人に聞いても「分からないけど近くの海で釣った魚」と。それがものすっごい大量に出てきます。カラッと揚がった魚にレモンを絞って熱いうちに食べると、それはそれは白ワインが一瞬で一本空いてしまう美味しさ。旅先で飲むワインは気持ちよく酔うけれど悪酔いしない、と感じるのは私だけでしょうか? 日本でいうイカリングとかもよく出てきますが、これもまた最高です。

ダッコス(クレタ島)

http://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/10/5e368cdb6d91666956d09a69f556e246.jpg
ギリシャの島々の中でもクレタ島でしか食べられない食べ物、ダッコス。パンの上にオリーブオイル、フェタチーズ、トマト、オリーブを乗せたブルスケッタに似ている食べ物です。ギリシャを旅していて感じるのは、チーズやオリーブなどが段違いに美味しいこと。オリーブペーストとパン、フェタチーズだけで十分幸せな食事が完成します。それらの食材が凝縮した食べ物ですからマズイわけがなく…。フェタチーズは日本で食べると塩分がきつく感じますが、ギリシャのものは塩気がマイルドで濃厚です。ワインでも良いですが、ギリシャの強烈な酒ウーゾを使ったカクテルなんかでも、よりギリシャ感を味わえそうです。

イワシの塩焼き(リスボン)

http://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/10/new_16928855161_98b59b0fd8_o.jpg
町中でイワシを焼くという、目黒のさんまみたいなお祭りがあるリスボン。そんな街ですから、当然イワシが美味しいのです。シンプルに塩焼きで食べますが、これ、ヨーロッパ旅行中には本当に癒やされる味なんですよね。慣れ親しんだ日本の焼き魚ですから。現地ではイワシの塩焼きには赤ワインを合わせるのが一般的みたいです。それに倣って赤ワインでも良いし、ポルトガルらしくヴィーニョヴェルデ(緑ワイン)でも、もちろんビールでも。新鮮な魚はシンプルに食べるのが一番と思わせてくれます。

【番外篇】生ハム(カディスほか)

http://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/10/new_IMG_0281.jpg
お店で食べる以外に、船に持ち帰って食べるというのもアリです。ヨーロッパの市場では日本で買うと高い食材が激安で売られていることが多々ありますが、特に素晴らしいのがスペインの生ハムです。イベリコ豚の生ハムが一パック100円くらいで売られていたりするので、これらを買って船に戻り、部屋のバルコニーで先程までいた街を眺めながら飲む、という楽しみ方もおすすめ。フルーツもかなり安く大量に購入できるのでついつい買ってしまいます。

船旅というと船内のグルメばかりが紹介されがちですが、港町での食の楽しみも豊富です! 酒飲みの皆様におすすめしたい旅のスタイル、それが船旅だったりします。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP