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船酔いが怖い方へ、乗り物酔い編集者からの助言

齋藤和実 齋藤和実


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私は子供の頃から乗り物の揺れが非常に苦手で、遠足のバスでは常に前の席(ご存知かと思いますが乗り物酔いしやすい子は前方に配置されます。後ろの方のワイワイしたリア充席には座ったことありません…)でした。
バスだけでなく、父親が運転する乗用車でもタクシーでも。そして海辺の観光地で乗るグラスボートでも、釣り船でも。まさかの新幹線でも。基本的にあらゆる乗り物で気持ち悪くなるという人生。乗り物酔いは大人になったら自然と治ると言われていますが、残念ながら私の場合治らなかったみたいで、山道をドライブ中に助手席で食べログを見ていただけで気持ち悪くなって無言になるレベルが今も続いております。
つまり普通の人よりもおそらく乗り物が苦手な体質でありながら、ずっとこの仕事(船旅の取材)を続けていられるということは、客船の揺れは大したことないってことです。

船旅についてよく言われることの一つが「揺れるんでしょ? 船酔いしそう」です。そしてこれに対する模範解答は二つ。
「大抵の客船にはフィンスタビライザーという、横揺れ防止装置がついているので大丈夫」
「多少揺れても早めに酔い止めを飲めば大丈夫」

これは大体正しくて、だから大体大丈夫なのですが、例外的に、海域や天候によっては横揺れ防止装置があっても結構揺れることはあります。荒れている冬のタスマン海や南極へ向かうドレーク海峡(ドレーク海峡は世界で最も激しい海域)なんかは、酔い止めもムダだと思います。もう『船旅の乗客』っていうより『船乗り』の領域ですね。「初めての船旅だから面白いところ行こう!」とかいっていきなり南極を選んだりすると地獄を見るかもしれません。穏やかそうなイメージのある小笠原も、意外と揺れることがあります。なので、乗り物酔いが心配な人に私がオススメする方法は以下。

揺れないエリアを選ぶのが一番重要!

  1. 地中海、エーゲ海、アドリブ海、カリブ海等の穏やかな海域を選ぶ
  2. もしくはリバークルーズを選ぶ(リバークルーズの魅力についてはそのうち別途ご紹介しようと思います)
  3. 大き目の船を選ぶ(物理的に小さいほど波に翻弄されやすいです)
  4. それでもちょっと気持ち悪くなりそうな気がしたら、インナータイプのイヤホンで音楽を聴く
  5. 揺れが激しい時はとりあえず寝る
  6. 空腹だと気持ち悪くなりやすいので頻繁に食べる

事前に酔い止め飲んでおく、っていうのもありますが、薬無しでの対策はこんな感じです。4番目の対策は船に限らずあらゆる乗り物移動時に便利で、イヤホンによる振動が三半規管に伝わって揺れによる気持ち悪さが誤魔化されるみたいです。人と一緒にいるときは使えませんが。5番目と6番目は船旅の利点で、ベッドやレストランと一緒に旅しているのでいつでも寝られますし食べることができます。(船酔いに限らず旅の最中に体調を崩すことってあると思いますが、船だったら部屋で寝ながらルームサービスでも頼んでいれば次の目的地に着くので日程変更の必要もなく、ラクです)

これを頭に入れておけば、船酔いでせっかくの旅行が全然楽しめなかった…なんてことはまずないと思います! 一人でも多くの方に船旅を楽しんでもらえますように。

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